自宅がゴミ屋敷化している人はいませんか?
「ゴミ屋敷を自力で片付けたいけれどもはたしてできるものなのか?」と不安に感じている人もいるでしょう。
ゴミ屋敷を自力で片付けるのであれば、掃除するコツがいくつかあります。
挫折することなく、自力で最後までやり遂げるポイントについて解説するので参考にしてください。
ただゴミ屋敷の状況があまりに進行すると、素人が行うのは難しいかもしれません。
どのような状況ならプロにお願いすべきか、業者選びのコツについても合わせて見ていきます。
ゴミ屋敷を自力で片付けるか?業者にお願いすべきか?判断基準を解説
ゴミ屋敷を自力で片付けるか、もしくは業者に依頼すべきかの判断基準はいくつかあります。
以下で紹介するポイントをチェックして、最終的な判断をしてください。
1.3DKまでの広さである
2.水回りが使用可能
3.とりあえず生活はできる
4.一般ゴミがメイン
5.害虫が発生していない
なぜ以上で紹介したポイントが判断基準になるのか、以下で詳しく見ていきましょう。
1.3DKまでの広さである
ゴミ屋敷化している部屋数が多くなると、それだけ作業にかかる日数も多くなります。
長期間作業し続けると心身ともに疲弊し、挫折する恐れも高くなります。
自力で片付けできる上限は、3DK以内の間取りと思ってください。
一戸建てなどでこれ以上の部屋数がある物件だと、下手すれば1週間以上かかるかもしれません。
プロの業者に片付けを依頼しても、2〜3日以上かかることも考えられます。
2.水回りが使用可能
洗面所やキッチンなどの水回りがまだ使用できる段階であれば、自力でゴミ屋敷の片付けはまだ可能だと思ってください。
水回りにもゴミがあふれ出してしまっている状況であれば、業者に片付けを依頼してください。
ゴミ屋敷の清掃では拭き掃除が欠かせませんし、体もかなり汚れるのでシャワーを浴びる必要が出てきます。
水回りが使用できなければ、外部から水を調達しなければなりません。
そうするとどうしても作業効率性が失われます。
また各部屋と水回りの動線が確保できているかどうかも、判断ポイントの一つです。
水回りが使えても、そこまでの移動経路がなければ水を使った作業に支障をきたすからです。
3.とりあえず生活はできる
ゴミ屋敷の中には、ゴミで部屋の中がパンパンになっているケースも見られます。
部屋の中でもはや身動きが取れないような状態になっているなら、自力での片付けはまず難しいと思ってください。
片付けをするためには、ある程度動けるスペースが必要です。
部屋の中をとりあえず隅々まで移動できるような状況であれば、自力で片付けられます。
もし部屋の中で最低限の動きをするのが難しければ、プロにお願いした方が良いでしょう。
また同様に、ゴミが天井にタッチするくらいに量がたまっている場合も自力での片付けは厳しいと思ってください。
天井まで積み重なっていると、移動経路を確保するのも難しいでしょう。
ゴミの高さが自分の腹部まで達していなければ、自力での片付けは十分可能です。
4.一般ゴミがメイン
ゴミの種類も、自力での片付けが可能かどうかの判断基準になります。
空の弁当箱やペットボトルなどの一般ゴミであれば、自力で片付けることも可能でしょう。
一方粗大ゴミがいくつもある場合には、業者に依頼すべきです。
多くの自治体で粗大ゴミは事前申し込み制を取っているからです。
すぐに回収してくれませんし、1度に処分できる品目数に上限を設けている自治体も見られます。
また混みあっている時期に申し込むと、1か月以上待たないといけない可能性もあります。
さらに自治体による粗大ゴミ回収では、指定の場所まで対象の不用品を持ち出さないといけません。
ゴミ屋敷で大量のゴミがたまっている場合、粗大ゴミを外に搬出するのも大変でしょう。
搬出作業まで請け負ってくれる、専門業者への依頼がおすすめです。
5.害虫が発生していない
もし害虫が部屋の中に発生している状況であれば、自力での片付けは難しいかもしれません。
とくに害虫が苦手な人の場合、見ただけで怖くなって、作業を進める気力もうせてしまうでしょう。
ただし害虫をそのまま放置するのは良くありません。
衛生環境が悪化しますし、ネズミなどの害獣が発生している場合、コードをかじる恐れがあります。
すると漏電して火災リスクも高まります。
害虫や害獣と出会うのが恐ろしいと思っているのであれば、早めに業者に片付けを依頼すべきです。
自力でゴミ屋敷を解消するためのポイント
別項にて紹介したチェックリストで、自力での片付けが可能と判断した場合、自分で掃除するのも一考です。
ただしゴミ屋敷は普通の部屋の清掃と比較して、何倍も手ごわいと覚悟してください。
本腰を入れて対処しなければ、途中で心が折れてしまうかもしれません。
ゴミ屋敷をしっかり片付けるためには、以下の項目に留意しましょう。
1.期限を決めること
2.床に落ちているものから片付けること
3.物の仕分けを進める
4.小さな部屋から片付ける
具体的にどのようなポイントを押さえて作業を進めれば良いかについて、以下で見ていきます。
自力でゴミ屋敷を克服したいと思っている人は、参考にしてください。
1.期限を決めること
まずは「いつまでに片付けを完了する」と、お尻を決めてしまいましょう。
期限を設けないといつまでもだらだら作業する形になって、結局終わらない恐れもあるからです。
ゴミ屋敷の場合、全体の片付けが終了するまでのめどがなかなか立たないでしょう。
この場合、「いついつまでに水回りを片付ける!」のようにいつどこをきれいにするか決めるのがおすすめです。
ただし「明日までにゴミ屋敷をきれいさっぱりな状態にする!」といった無謀な目標では、かえって挫折してしまいます。
そこで現実的な目標設定にしてください。
ゴミ屋敷の程度にもよりますが、1部屋を片付けるには少なくても1日、不用品のボリュームが多ければ2日程度かかります。
たとえば2DKの部屋の片付けをする場合、部屋2つとダイニングキッチン、同じくらいの作業量になるでしょう。
そこで2×3=6日間で部屋を片付ける目標設定で計画を練り、作業を進めると良いでしょう。
2.床に落ちているものから片付けること
ゴミ屋敷の片付けは、床に落ちているものの処分から始めましょう。
むやみやたらと手を付けてしまうと収拾がつかなくなり、片付け作業が面倒に感じます。
終わりが見えませんし、作業前からの変化もなかなか実感できないからです。
床に落ちているもので使うものであれば、本来あった場所に戻してください。
不要なゴミなら、ゴミ箱やビニール袋に入れましょう。
掃除が苦手な方でも、このような簡単な作業であれば自力で続けられませんか?
また床にピンポイントで片付け作業を集中すれば、フローリングが見えてくるなど成果も実感しやすいでしょう。
「片付けが進んでいる」と実感できれば、今後の作業も高いモチベーションで臨めるはずです。
3.物の仕分けを進める
ゴミ屋敷内であふれているものの仕分けを進めましょう。
基本は「処分」「残留」「保留」の3つに分別してください。
このとき心がけてほしいのは、直感で分類することです。
最初は「処分」と思ったとしても考える中で「もしかしたら今後使うかもしれない」と思うようになって、「残留」に傾く恐れも出てきます。
最初に「処分」と思ったら、おそらく今後使用する確率も低いでしょう。
じっくり考えるのではなく、数秒で判断してどんどん進めていくようなイメージで作業を行ってください。
もし処分か残留かで判断できなかった場合には、「直近1年でそのアイテムを使用したか?」を基準にしましょう。
ここ1年まったく使用していなければ、今後使用する可能性もかなり低いと思って良いからです。
それでも判断できなければ「保留」に振り分けてください。
そして今後数か月様子を見て、使用しなければその時点で捨てれば良いでしょう。
4.小さな部屋から片付ける
全体的にゴミ屋敷になっているのであれば、部屋ごとに片付けを進めましょう。
そして狭いスペースのところから手を付けるのがおすすめです。
トイレや玄関、洗面所から始めて、最後にリビングや寝室のような大きな部屋を片付けるイメージです。
狭い部屋から始めると、短期間で成果が出ます。
すると達成感や満足感が得られますし、「これなら自力で片付けられる!」と自信も持てるわけです。
いきなりリビングのような大きな部屋から始めると、なかなか片付け作業が進行していると実感できません。
その結果挫折してしまって、結局自力でゴミ屋敷を克服できない事態になりかねません。
ゴミ屋敷の自力作業が難しい場合の業者選びのコツを解説
もしゴミ屋敷の状況がひどい、もしくは部屋が広く自力での作業が厳しければ、無理せず専門業者にお願いしてください。
ゴミ屋敷の清掃作業を請け負っている業者は、日本各地で無数に営業しています。
ほとんどの業者が法律にのっとったまっとうな作業をしているところばかりです。
しかし一部悪徳業者もあることは、また事実です。
悪徳業者に引っかからないためには、以下のポイントに留意してください。
1.一般廃棄物収集運搬業の許可を受けている
2.行政指導の事例の有無
3.明朗会計
それぞれ、なぜ悪徳業者の餌食にならないために必要なのかを以下で紹介します。
ゴミ屋敷の片付けを依頼する際の参考にしてください。
1.一般廃棄物収集運搬業の許可を受けている
一般廃棄物収集運搬業の許可を受けている業者に依頼する、これはゴミ屋敷片付け業者選びの基本中の基本です。
ゴミ屋敷の片付けでは、不用品の搬出が必要です。
そして一般家庭ゴミを運搬するためには、一般廃棄物収集運搬業の許可を受けていなければなりません。
無許可でゴミ屋敷の片付けをしている業者があれば、それは違法業者です。
法律順守の意思のない業者に依頼すれば、トラブルになる可能性は極めて高いと考えてください。
そしてもう一点注意すべきなのが、一般廃棄物収集運搬業は自治体ごとに許可を出している点です。
たとえば東京都千代田区の許可を受けていても、中央区で活動するためには中央区の許可を受けなければなりません。
そこでお住まいの地域の許可を受けているかどうかも確認してください。
2.行政指導の事例の有無
もし悪徳業者であれば、過去になんらかのトラブルを起こしている可能性が高いでしょう。
このため、行政指導を受けたことがあるかもしれません。
ネットで「ゴミ屋敷片付け業者名 行政指導」といったワードで検索にかけてみてください。
もしヒットする情報が見つかった場合、その業者に依頼しないように心がけましょう。
行政指導の対象でしばしば見られるのは、事前説明のない追加費用を請求されたというケースです。
「定額パック料金・追加費用無し!」と書かれていたのに、実際には30万円を超える高額請求が発生したという事例もありました。
3.明朗会計
ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼するにあたって、気になるのはやはり費用でしょう。
優良な業者を見ると、ホームページなどで料金体系を明確に紹介しています。
ホームページに過去の受注事例について掲載しているゴミ屋敷片付け業者も少なくありません。
そこで作業時間や料金について掲載されていると、自分たちのゴミ屋敷の場合どのくらい費用がかかるか、シミュレーションできます。
その上で見積もりを実際に依頼してみましょう。
見積書を確認して、追加料金が発生しないか念押しして依頼すれば、費用面でトラブルになることはまずないでしょう。
ゴミ屋敷の自力片付けのまとめ
ゴミ屋敷と言ってもその状態はピンキリです。
まだ軽度のゴミ屋敷であれば、業者の手を借りることなく自力で片付けが十分可能な事例も少なくありません。
自力で掃除する際には、期限を設け、狭い部屋からピンポイントで作業を進めるのがおすすめです。
ただしゴミが自宅内にあふれかえっているような深刻な場合、自力で片付けるのは難しいでしょう。
その場合にはプロの業者に依頼しましょう。
一般廃棄物収集運搬業の許可を受けている、法律にのっとった営業をしている業者にお願いして、部屋をすっきりさせリセットしてください。
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