遺品整理しているときに「このまま処分するのはまだ使えるしもったいない」と思ったことはありませんか?
遺品整理で出た不用品の中には買取できる遺品があるかもしれません。
では具体的に買取できる遺品として、どのようなものがあるのでしょうか?
また買取に出すにあたって、注意すべきポイントもありますので遺品整理をする際の参考にしてください。
買取できる遺品とはどのようなもの?
遺品整理に伴い出た不用品で、買取できる遺品はケースバイケースです。
いつ発売された品目か、品物の状態によっても買取の可否は判断が分かれるからです。
しかし一般的な傾向として、以下の品目は買取できる可能性が高いと思ってください。
1.貴金属や宝石
2.着物
3.ブランド品
4.家具
5.家電
6.ゴルフグッズ
7.コレクション関係
8.骨董品
遺品整理で以上のアイテムが出てきて、別に引き取り手がいなければ買取に出してみると良いでしょう。
1.貴金属や宝石
貴金属や宝石は、高値買取できる遺品と言えます。
元の素材への需要が高く、高値取引されているからです。
デザインやいつ作られたものかは関係なく、買取できる可能性が高いと思ってください。
貴金属や宝石の場合、1グラムいくらという形で査定されるでしょう。
アクセサリーのほかにも、貴金属の使われているアイテムであれば何でも買取可能です。
たとえば金歯なども買取可能というところも少なくありません。
とくに近年、金の価格が高騰しています。
金の使われている遺品が出てきたら、そのまま処分するのではなく一度査定に出してみると良いでしょう。
2.着物
高齢者の方が亡くなって、遺品整理した場合案外出てくるのが着物です。
着物の中には、高値買取してもらえる可能性も十分あります。
着物は専門知識がないと、なかなか正しく価値判断が難しいアイテムです。
遺品整理で着物が出てくると、古布としてリサイクルに出してしまう人も少なくありません。
しかし実は有名作家の作品で、高値で売却できたかもしれません。
古い着物でも、貴重な素材が使われていたり、高い技術で仕立てられたりしていると数十万円以上の値の付く場合もあります。
着物は買取できる遺品であると覚えておいて、遺品整理で出てきたらとりあえず査定に出してみると良いでしょう。
査定は無料で受け付けているところも少なくないので、損はないはずです。
3.ブランド品
高級ブランドのアイテムも買取できる遺品の一つです。
とくに財布やバッグ、腕時計といったアイテムは高値査定も十分期待できます。
近年の傾向として、数十年前の古いモデルでも根強い人気のシリーズであれば高値買取の可能性も十分あります。
多少傷や汚れがあったり、バックルなどが外れていたりしても高値ではないものの買取してくれる業者もあるようです。
状態の良いほうが高値になりやすいものの、遺品整理でブランド品が出てきたらとりあえず査定に出してみましょう。
腕時計は海外だけでなく、国内でも有名ブランドであれば買取可能な場合もあるので査定に出すのがおすすめです。
4.家具
一人暮らしの方など、遺品整理をした後で部屋じまいするケースもあるでしょう。
その場合不要な家具を買取に出して、現金化してしまうのも一つの方法です。
家具の中でも高級ブランドや民芸品の場合、中古マーケットでも根強い需要があるので値の付く可能性は十分あります。
家具屋で中古品の買取サービスを行っているところも少なくありません。
近所に買取対応しているインテリアショップがなければ、リサイクルショップで買取依頼してみると良いでしょう。
ただしホームセンターなどで取り扱っているノーブランドの量販品は、買取の付かない可能性があります。
5.家電
家電製品も買取できる遺品の一種です。
ただし家電製品の場合、比較的新しいモデルでないと買取不可になるかもしれません。
もし遺品整理して不要な家電が出てきたら、できるだけ早く査定に出したほうが良いかもしれません。
家電の中でもオーディオ関係のアイテムは、高額買取の可能性があります。
有名ブランドのものであれば、スピーカーやヘッドホンでも数万円の査定金額の付くこともあるからです。
その他に遺品整理でカメラが出てきた場合、査定に出すのをおすすめします。
一眼レフやコンパクトデジタルカメラは、高値買取が十分期待できるからです。
もともと高級品だったり、人気モデルだったりすると状態が良ければ10万円を超えてくる可能性もあります。
6.ゴルフグッズ
亡くなった人が趣味や仕事の関係でゴルフを行っていると、遺品整理でクラブやボールなどがいろいろ出てくるかもしれません。
ゴルフ関係のグッズも買取できる遺品の一種です。
ゴルフ用品は新品でもともと高額な商品が多いので、中古でも高値の付く可能性があります。
とくに有名ブランドのゴルフクラブやシューズなどは、中古マーケットでも高い人気を誇ります。
ゴルフ用品も人気のサイクルが短いので、できるだけ早く査定に出すのがおすすめです。
7.コレクション関係
故人がコレクターだった場合、コレクション関係のアイテムが遺品整理で数多く出てくるかもしれません。
コレクションが趣味でないとガラクタのように思えるでしょう。
しかし中には価値のあるものが含まれているかもしれないので、査定に出してみる価値はあります。
たとえばフィギュアやプラモデルの中には、レアものだと10万円前後の買取価格が付くかもしれません。
また絶版となった漫画や写真集などの書籍、レコードなどは数万円単位の査定が出るのも珍しくありません。
切手のコレクターは少なくないでしょう。
切手の中には世界でもほとんど流通していないものもあり、そのような切手があれば高値買取が期待できます。
さらにはアイドルやアーティスト関係のグッズも買取できる遺品の一種です。
コレクターの間で高値取引されているグッズもあるかもしれないので、査定に出すだけ出してみましょう。
8.骨董品
遺品整理で価値のわからない骨董品や美術品が出てくることもあるでしょう。
骨董品の中にはほこりをかぶっているなど汚れているものも少なくありません。
すると価値がわからずに捨ててしまう人も出てくるでしょう。
しかしぼろぼろの骨董品でも、実は有名作家の作品で高値の付くものもあります。
とくに茶道具と言って、茶道で使用するアイテムなどは木箱等フルセットそろっていると数十万円単位の値が付く場合もあるほどです。
価値がわからないからと言って、ごみとして処分するのはもったいないかもしれません。
遺品整理で買取サービスを利用するにあたっての注意点
遺品整理をしていて、買取できる遺品が見つかった場合、すぐに買取に出すのは控えましょう。
もしかすると遺族の中で、その遺品を引き継ぎたいと希望する人も出てくるかもしれないからです。
個人の判断で勝手に売却してしまうと、のちのち禍根を残す可能性があるので慎重に取り扱ってください。
家族で話し合おう
遺品整理の結果、価値のありそうな遺品が出てきた場合、まずは家族で話し合ってみることです。
故人の残した遺品は、遺族全体で取り扱いを決定する必要があるからです。
自分にとってはただの不用品でも、ほかの人からすれば故人の思い出の詰まった大切なものかもしれません。
遺族全員で、遺品整理の結果出てきたアイテムを示し、どうするか話し合いましょう。
そして遺族全員が買取に出すのに同意してもらえたら、そこで初めて買取サービスを利用しましょう。
買取できる遺品でも勝手に処分しない
もし遺品整理で価値のありそうな遺品が見つかったら、勝手に売却しないでください。
遺族の間で感情のもつれが生じて、今後親戚付き合いがぎくしゃくしてくる可能性もあるからです。
遺品整理とは、故人と最後の対話の機会であることを忘れないでください。
価値のありそうなものでも、思い出の品物はどうするか家族で話し合うべきです。
たとえば家族の映っている写真を収めたアルバムや手書きの手紙やメモ帳などです。
「必要ないから」と処分すると、「なぜ捨てた!?」とクレームを入れる家族が後に出てくるかもしれません。
形見分けも行う
遺品整理で個人の所有物があらかた整理できたところで、家族を集めて形見分けをどうするか話し合っておきましょう。
一部の遺族をのけ者にして、勝手に形見分けや買取に出してしまうとトラブルになる危険性があるからです。
形見分けを行う際、故人の意思を尊重することも忘れないでください。
愛用していたグッズであれば、「子供が引き続き使ってほしい」と生前話している可能性もあります。
故人の要望があれば、勝手に売却せずに意思を尊重して処分を進めてください。
理想は、故人が健在なうちに形見分けを決めておくことです。
そうすれば、遺族間で意見の相違によるトラブルが起きる危険性も低減できるからです。
プロの査定士に査定してもらう
買取できる遺品が出てきた場合には、遺品の正しい価値を把握する必要があります。
そこで買取できる遺品が見つかったら、専門家の査定を受けることが重要です。
とくに骨董品や美術品、宝石などは真偽の鑑定も必要になります。
専門家の査定を受けることで、買取サービスに出した際不当に安い価格で買いたたかれる心配もありません。
また故人の遺品状況によっては、相続税など納税する必要が出てきます。
正確な査定金額を把握しておけば、正しく申告できます。
また遺品の査定をプロに任せて、自分たちは遺品整理に作業を集約できるのもメリットの一つです。
もし買取できる遺品が見つかったときのために、査定は誰に任せるべきかも検討しておきましょう。
課税対象になる可能性がある
形見分けをする際に、高額な品目は慎重に扱ったほうが良いでしょう。
相続税や贈与税の対象になる可能性があるからです。
たとえば生前に形見分けを行った場合、1年あたり110万円を超える贈与が発生すると課税対象です。
勝手に高額な品物を遺族に割り振ると、相手に迷惑をかける可能性があります。
また骨董品など、その時々で価格が変動するものもあるので取り扱いには注意が必要です。
購入したときにはそれほどの価格でなくても、その後市場価値が高まっている可能性もあります。
このように価格が大きく変動している可能性もあるので、買取するかどうかは別としてプロの鑑定士に査定を依頼すべきです。
遺品整理と買取できる遺品に関するまとめ
身内が亡くなって遺品整理する際に、価値のありそうなものが見つかった場合、買取に出すのも一つの方法です。
ここで紹介したように、買取できる遺品も少なくありません。
買取できる遺品の中には、希少価値があり、高値で売却できるものもあるかもしれないからです。
ただし遺品を買取に出す際には、ほかの遺族の意思確認するのも忘れないでください。
もしかすると遺族の中で、形見として欲しいと思う人もいるかもしれないからです。
誰かの一存で勝手に売却すると後でトラブルになるかもしれないので、遺品をどうするかしっかり話し合っておきましょう。
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