仕事の都合などによりなかなか自分で部屋の掃除ができなかったり、換気扇やエアコンの清掃をする際にハウスクリーニングを利用するのも一考です。
プロが作業してくれることで、自分では難しいしつこい汚れなどもしっかりきれいにできます。

ただしハウスクリーニングを依頼するにあたって、いくつか注意点もあります。
どのような注意点があるかについて紹介するので、依頼する際の参考にしてください。

ハウスクリーニングの注意点として、悪徳業者が一部あることも理解しておきましょう。
悪徳業者の特徴についてもあわせて解説するので、こちらも頭に入れておきましょう。

ハウスクリーニング利用時の注意点について解説

ハウスクリーニングを利用するにあたって、押さえておくべき注意点についていくつかピックアップしました。
依頼時には以下の注意点を頭に入れておいてください。

1.繁忙期がある
2.作業場所を確認する
3.簡単な片付けはしておく
4.インフラの使用状態を確認
5.貴重品は自分で管理する
6.駐車スペースの確認
7.立会いの必要なし
8.仕上がりに不満があれば指摘できる

以上具体的にどのような部分が注意点になるのか以下で解説するので、参考にしてください。

1.繁忙期がある

ハウスクリーニングの注意点として、繁忙期がある点に留意しましょう。
年に3回ほど繁忙期があり、早めに予約しておかないと希望する日時にお願いできないかもしれません。

ハウスクリーニングの繁忙期はまず3〜4月です。
新年度を前にして、大学進学や就職で引越しする人も多くなります。
引越しを前に新居のハウスクリーニングを希望する人も少なくありません。

次の繁忙期は6〜7月です。
夏場を前にエアコンの掃除を希望する人が増えるからです。
エアコンの内部を清掃して、きちんと冷房が機能するようにしておきたいと考える人が多くなります。

最後の繁忙期は12月です。
年末、大掃除を業者にお願いしようとする人が増えます。
繁忙期は予約が取りにくくなるだけでなく、価格も上昇するのも注意点の一つです。

もしいつでも構わなければ、繁忙期を避けて依頼すると良いでしょう。
予約が取りやすくなりますし、年間通じて低価格で依頼できるかもしれないからです。

2.作業場所を前もって確認する

ハウスクリーニング依頼時の注意点として、どこの掃除をお願いするか確認しておきましょう。
業者によっては依頼したい場所がサービスの対象外になっているかもしれません。
ホームページを見て確認する、わからなければ電話で問い合わせて確認すると良いでしょう。

またハウスクリーニングをスムーズにお願いするコツとして、当日とくに集中的に作業を希望するポイントについて説明してください。
そうすれば、仕上がりのイメージもスタッフと共有しやすくなります。
自分では掃除するのが難しい、手が届きにくい、ものが大量にあって掃除しにくいところをお願いすると良いでしょう。

ハウスクリーニングは時間限定で作業するところも少なくありません。
あらかじめどの部分に力を入れてほしいか伝えておけば、スタッフも限られた時間でどう作業すれば良いかイメージしやすくなります。

3.簡単な片付けはしておく

ハウスクリーニングをお願いする前に、部屋の中を簡単で構わないので片付けておきましょう。
少なくても床に散らかっているものは片付けておくと良いでしょう。

もしものが散らかっている状態から依頼すると、その片付けに時間を割かなければなりません。
その分本格的なハウスクリーニングに避ける時間が制約されてしまいます。

簡単に掃除機をかけておくのが好ましいでしょう。
そうすればとがったものでスタッフがけがする危険性も回避できるからです。

エアコンクリーニングをお願いする場合、脚立を使って作業するのが一般的です。
そこで脚立をセットできるように片付けて、スペースを確保しておきましょう。

また家電や家具も移動できるものであれば、移動しておくと良いでしょう。
移動させておけば、スムーズな作業が期待できるからです。
あまり移動させる家電や家具が多ければ、追加料金を請求される可能性もあります。

4.インフラの使用状態を確認

ハウスクリーニングの事前準備の注意点として、電気や水道、ガスといったインフラが使用できる状態かどうか確認しておきましょう。
もしこれらインフラが使用できない状態だと、サービス提供できない恐れがあるからです。

ガスコンロの周辺清掃をお願いする場合、作業後に着火確認を行います。
よってガスも使用できる状態にしておかなければなりません。

マンションの場合、断水工事やエレベーターの点検作業が定期的にスケジュールに入るでしょう。
この作業とハウスクリーニングの日程が被らないようにするのも、予約時の注意点です。
また新居の清掃の場合、電気や水道、ガスが開通した後で依頼するように注意してください。

5.貴重品は自分で管理する

ハウスクリーニングの注意点として、貴重品の片付けも済ませておきましょう。
もちろんほとんどの業者で貴重品に手を付けることはありません。
しかしもしかすると作業員の中で魔がさして…といったこともゼロではありません。

また業者も気を付けて作業しても、なにかにぶつけてしまうこともあり得ます。
陶器などの割れ物を出しておくと、落とされて壊される危険性もあります。
そこで割れやすいものや壊れやすいものも、棚の中に入れるなど安全な場所に移動させるのも忘れないでください。

6.駐車スペースの確認

ハウスクリーニング業者は通常、車両で現場に駆けつけます。
そこで駐車スペースを確保するのも、依頼する際の注意点の一つです。

ただし中には自宅に駐車スペースがなく、周辺にそのような路上駐車できる場所がないケースもあるでしょう。
その場合には近所のコインパーキングに駐車してもらう形になります。
ただしコインパーキングの代金は、お客様の方で負担するのが一般的です。

7.立会いの必要なし

「ハウスクリーニングの作業中は自宅にいなければならない」と思っている人もいるでしょうが、立ち合いは不要です。
ただし当日の注意点として、作業開始前後の立会いは必要になると思ってください。
作業開始前には作業内容の説明が必要ですし、作業後は仕上がりの確認をする必要があるからです。

「飲み物やお菓子などの差し入れは必要?」と迷う人もいるでしょうが、こちらも不要です。
ハウスクリーニング業者のホームページを見ると、「お茶や水、お菓子などの差し入れは不要」と記載されているはずです。
ただし渡そうと思えば、相手も喜んで受け取ってくれるでしょう。

差し入れを渡すタイミングとしては、作業前もしくは作業後が好ましいでしょう。
相手の作業を邪魔せずに済むからです。

8.仕上がりに不満があれば指摘できる

仕上がりを確認して「ちょっと違うな」と思うこともあるでしょう。
その場合には、遠慮なく業者に指摘してください。
指摘する際にはどの部分がどう不満なのか、細かく伝えてください。

優良業者であれば、不備の指摘を受ければ対応してくれるはずです。
清掃の品質を維持するために、このような客観的な意見は欠かせません。
納得できないところがあれば、しっかり伝えるよう心がけてください。

悪質なハウスクリーニング業者の見分け方を解説

ハウスクリーニング業者の中には一部、悪徳業者があることも注意点の一つです。
ハウスクリーニングを開業するにあたって、特別な資格は必要ありません。
よってなろうと思えば、だれでもできてしまうのが問題です。

相場よりも割高な金額を請求されたり、ロクに掃除しなかったりなどのトラブルが発生します。
また中には盗難被害に遭ったという話も時折聞かれます。
悪徳業者への依頼を回避するために、以下の注意点を押さえておきましょう。

1.ホームページがない
2.ほかと比較して価格が安すぎる
3.見積もりをしてくれない
4.やり取りに違和感
5.損害保険に未加入
6.個人業者は避けるのがおすすめ

なぜ以上で紹介したポイントがハウスクリーニング選びで重要なのか、以下で見ていきます。

1.ホームページがない

現在ほとんどのハウスクリーニングで、自社ホームページを開設しています。
もしホームページを開設していない業者なら、お客様の立場に立って営業していないと判断できるでしょう。
サービス利用するにあたって、多くの人がインターネットで情報収集するでしょう。
にもかかわらず、自社のことについて記したサイトを立ち上げていないのはお客様目線でサービス提供していない証拠です。

またホームページがあったとしても、簡易的なものなどクオリティの低いものも信頼できません。
ホームページがあっても、更新頻度が低く、古い情報しか記載のない業者も要注意です。

2.ほかと比較して価格が安すぎる

相場と比較して激安料金を謳っている業者は選ばないのも、ハウスクリーニング選定の注意点と言えます。
相場よりもはるかに安い価格を提示しているのは、お客様を引き付けるためのおとりの可能性が高いからです。

ハウスクリーニングの作業をするためには、ある程度のコストがかかります。
人件費や洗剤などの必要経費、移動のためのガソリン代などいろいろとあります。
よってある程度どの業者に依頼しても、似たり寄ったりの価格になるはずです。

ところが激安価格でサービス提供しているとすれば、なにか訳ありと考えましょう。
人件費を抑制するために手抜き作業をしている、専門知識のない素人に任せている可能性もあります。
これではこちらの希望するような仕上がりにはならないでしょうから、ハウスクリーニング選びの注意点として覚えておいてください。

3.見積もりをしてくれない

ハウスクリーニングは作業内容に関して部屋によってまちまちなので、個別に価格設定する必要があります。
そこでハウスクリーニング依頼時の注意点として、見積もりをお願いするのがセオリーです。
ところが悪徳業者はなんだかんだと理由を付けて、見積もりしようとしない場合があります。

また見積書を作成してくれたけれども、その内容が抽象的でわかりにくいところも悪徳業者の可能性大です。
たとえば見積もりの内訳で、「○○一式」と何もかも一緒くたでお金を出しているなどです。
このようなどんぶり勘定で見積もりを出してくる業者は、契約してから「追加作業が必要になった」などと言って高額費用を請求してくる可能性もあります。

さらに「エアコンクリーニング:○○円〜」のように、価格をはっきりさせずに見積もりを出してくる業者もあります。
「~」では最終的な請求金額がはっきりしないので、このような業者には依頼しないのが賢明です。

4.やり取りに違和感

気になるハウスクリーニングがあれば、電話で一度問い合わせてみてください。
わからないことや不安なことがあれば、遠慮なく質問しましょう。
この時の注意点として相手のリアクションを確認してください。
悪徳業者の場合、電話のやり取りで違和感を抱くことがあるからです。

たとえばやけになれなれしい態度を取ってきたり、質問してもあいまいな返答しかよこさなかったりです。
このように「おかしい」と直感的に思ったら、そのような業者に依頼しないのが賢明と言えます。
たとえ相手が悪徳業者でなかったとしても、相性が良くないのでしっくりこなかったり、こちらのイメージが共有できなかったりの問題が発生するでしょう。

5.損害保険に未加入

どれほど気を付けていても、ハウスクリーニングの作業中にものを落としたり、ぶつけたりして壁や床などが傷つけられることはあります。
また家電製品など、自宅のものが壊される可能性はゼロにできません。

そこで優良業者の場合、損害保険に加入しています。
なにか問題が起きても保険金が支払われるので、十分な補償が受けられるでしょう。

しかし悪徳業者の注意点として、損害保険に入っていない可能性があります。
さらに「自分たちは悪くない」「もともと壁に傷が入っていた」と責任回避する場合もあるでしょう。
相手の口車に乗せられ、泣き寝入りを強いられる場合もあるので注意してください。

6.個人業者は避けるのがおすすめ

ハウスクリーニングの中には個人経営しているところもあります。
先に紹介したように、特別な免許なしで開業できるので個人で行っている業者も見られます。
個人業者がすべて悪徳とは言いませんが、いろいろな問題があるので利用しないのが賢明です。

まず個人業者の場合、できる作業に制約があります。
またスタッフが少ないので、同じ作業でも法人で複数の作業員で行う場合と比較して時間がかかります。
法人化していて、複数のスタッフが在籍している業者の方が安心して任せられるでしょう。

ハウスクリーニングの注意点に関するまとめ

ハウスクリーニング利用時の注意点について紹介しました。
ハウスクリーニングは部屋の清掃作業をプロの業者にお任せできます。
しかし作業しやすいように部屋の片付けをしておくなど、前もってできる準備はしておきましょう。

またハウスクリーニング業者を選ぶ注意点として、悪徳業者の存在も見逃せません。
ここで紹介した悪徳業者の特徴を押さえて、信頼できる業者に依頼しましょう。