ニュースやワイドショーなどの特集で、汚部屋が取り上げられることもあります。
場合によっては自宅から物があふれ出してしまって、近所迷惑になっている場合も見られます。

汚部屋と言ってもその状況はピンキリです。
まだ軽度の状況であれば、独力で片付けが可能な場合もあります。
ただし重度で足の踏み場もないような汚部屋であれば、業者に作業を依頼することも検討しなければなりません。

また性別で汚部屋に陥りやすいのは、女性の方が比較的多いとよく言われます。
なぜ女性は自宅が汚部屋になりやすいのかの理由についてもあわせて見ていくので、女性の一人暮らしの方は参考にしてください。

自宅はどのレベル?汚部屋診断をしよう

「自分の家はもしかすると汚部屋と呼ばれる状況かもしれない…」
このように思っている人もいるでしょう。
汚部屋と言っても軽度もあれば、今すぐなんらかの対処が必要な重度な汚部屋もあります。

以下では5つのレベルで、汚部屋の状況についてピックアップしてみました。
自分はどのレベルに近いのか、まずは自分で検証してみてください。

物を床に置いてしまっている

洗濯物を取り込んでタンスにしまわずに、床のどこかに置いてしまっていませんか?
これが実は、汚部屋の入り口と考えられています。
面倒なので片付けずに、近くにポンと置く行為を続けると徐々に部屋が散乱してしまいます。

ただしこの状況であれば、まだ引き返すことは十分可能です。
まずは物を床に置くのではなく、決められたところに片付ける習慣をつけましょう。
この段階であれば、独力での片付けは十分できるはずです。

必要な物が見つからない

部屋が散乱していると、どこに何があるのかわからなくなります。
テレビのリモコンやスマホなど、必要な物がどこかに埋もれてしまって、なかなか見つからなくなっていませんか?
もし心当たりがあれば、汚部屋予備軍状態だと自覚した方が良いでしょう。

このレベルだと、何がどこにあるのかわからない状況です。
だからこそ、必要な物をどこにやったかわからず、永遠と探し続けることにつながりかねません。
物が見つからず、繰り返し購入しているのであれば要注意です。

このレベルでも、まだ独力で片付けは十分可能です。
多少時間がかかるものの、物を決められた場所に収納すれば、部屋をスッキリできます。

移動が大変になっている

部屋に物が散乱していると、足の踏み場に苦労するかもしれません。
物を避けるために足の踏み場に悩むことがある、物を踏んづけて移動しているレベルだと考えてください。

もしこの状態になっているのなら、一刻を争う事態だと思ってください。
割れ物や安全ピンがあっても気づかず、誤って踏んでしまってけがをする危険性があります。
また家電のコードが隠れていて、何度も踏んでいると断線して、そこからショートして火事の原因にもつながりかねません。

引き出しやタンスが開かない

物が引っかかってしまって、開けられない引き出しやタンスが一部ある状況です。
この状態だと、床に散乱している物が蓄積し、高さが出てきている状態と推測できます。
ここまでくると、真の汚部屋状態になっていると言わざるを得ません。

引き出しが開かなければ、片付けたくてもそもそも収納できないのでどうしようもありません。
引き出しが開け閉めできるように物を処分する必要も出てくるでしょう。

ここまでくると独力の片付けは厳しいかもしれません。
恥をしのんで家族や友達に手伝ってもらうか、業者に片付けを依頼しなければならないでしょう。

ゴミと一緒に生活している

食べ残しや空のプラスチックなど、ゴミが紛れていて放置しているなら、汚部屋の中でも最も重症と言えます。
ここまでくるとゴミだけでなく、それをエサにした害虫や害獣と同居している状態です。
汚部屋からゴミ屋敷に進みつつある状態なので、近隣トラブルにもつながりかねません。

この状況では、素人が独力で片付けるのは難しいと思ってください。
早急に業者に相談して、片付け作業を依頼しましょう。

汚部屋を片付けるために留意したいポイント

自宅が汚部屋になっていると自覚すれば、早急な片付けが求められます。
しかし汚部屋になる人の中には「物を捨てるのに抵抗がある…」という人も多いようです。
捨てられずに部屋の中に物が溜まって、収拾がつかなくなって汚部屋に至ります。

もし汚部屋を片付けたいのなら、以下のポイントに留意してください。
1.捨てることはマイナスではない
2.まだ使える物は買取に出そう
3.知り合いにあげることも選択肢の一つ
具体的にどうすれば良いかについて、以下で見ていくので参考にしてください。

1.捨てることはマイナスではない

「まだ使えるのでもったいない…」
「もしかしたら今後使うかもしれない…」
このように思って、物を捨てることに抵抗感を持っていませんか?

思い入れのある物や好きな物を片付けのためとは言え、捨てるのに抵抗があるのも無理ありません。
しかし見境なく取っておくとなると、汚部屋に発展してしまいます。
そこで現在使っていない物は捨てて、片付けるという価値観を持ちましょう。

もし思い出の品であれば、画像や動画に残しておくことも一考です。
物質であれば場所を取りますが、デジタルデータ化すればいくらため込んでも部屋を圧迫することはありません。

2.まだ使える物は買取に出そう

「まだ使えるのに…」
このように思って、片付けに抵抗感があれば、買取サービスに出すのも一考です。
目安は半年です。

もし使わなくなって半年以上経過しているなら、今後も使わない可能性は高いでしょう。
それなら、できるだけ早く買取に出すことを検討してください。
買取価格は時間が経過するほど、価値がどんどん下がってしまうからです。

リサイクルショップなどはバッグや衣類、書籍、家電などありとあらゆる物を買い取ってくれます。
中にはCDやDVD、お酒なども買取にも積極的な業者も見られます。

「査定してほしい品目が多すぎてお店に持っていけない」
このように思っている汚部屋の住人もいるでしょう。
その場合出張買取に対応している業者を利用することです。

文字通り査定士が自宅まで出張して、査定してくれるサービスです。
もし買取価格に納得できれば、そのまま引き取ってもらえるので片付けもはかどります。

「汚部屋を見られるのは恥ずかしい…」
このように思う人もいるでしょう。
しかし査定士もプロなので、部屋の中の様子をまじまじと見ることはありません。
あくまでも仕事の一環で、提示されたアイテムの査定に集中するので恥ずかしい思いをすることもありません。

3.知り合いにあげることも選択肢の一つ

もし使用する予定のないアイテムが汚部屋の中に含まれていて、捨てるのはもったいないと思うのであれば、知人や友人に譲るのも選択肢の一つです。
自分では今後使わない物でも、他の誰かにあげれば大事に使ってもらえるでしょう。
自分で持ち続けるよりも、その方がその物にとっても幸せでしょう。

買取してもらえるような状態ではないけれども、まだ使える物があれば、知り合いに譲ってしまいましょう。
もし周りに引き取ってくれる人がいなければ、ジモティと呼ばれる掲示板があります。
同じエリアの中で引き取り先が見つかるので、活用してください。

少し古い家具や家電、有名ブランドではない洋服などはリサイクルショップでは買取不可になるかもしれません。
その場合には誰かに譲って、部屋の中を片付けていきましょう。

汚部屋は女性の方が多い理由について解説

ネットを見てみると「男性と比較して女性の方が汚部屋になりやすい」という内容を目にします。
実際女性の一人暮らしで、汚部屋化してしまって片付けられずに悩んでいる人も少なくありません。
なぜ女性の部屋が汚部屋に陥りやすいのか、以下のような事情が関係しています。

1.男性と比較してアイテムが多い
2.洋服を多く保有している
3.雑貨や小物の数が多い
4.ストレスが溜まっていて慢性的に疲れている

なぜ以上のような事情が汚部屋に関係してくるのか、以下で詳しく見ていきましょう。

1.男性と比較してアイテムが多い

男性と比較して、生活必需品が多めなのは女性が汚部屋に陥りやすい理由の一つです。
たとえばスキンケアグッズをイメージしてみましょう。
洗顔料に化粧水、保湿クリーム、パックなどと洗面所の棚が物であふれている人もいるでしょう。
またお店でもらったサンプルを部屋に置いているとさらに物が多くなります。

化粧品も女性にとって、出かける際に欠かせないアイテムです。
ファンデーションに口紅、マスカラとこれまたメイクするためにはさまざまなアイテムを買い求めないといけません。
さらにファッションコーデの中で小物なども準備しなければならないので、男性のようなミニマムな生活は難しいでしょう。
こまめに片付けしなければ、すぐに汚部屋になってしまうかもしれません。

2.洋服を多く保有している

男性と比較して、女性の方が洋服を多く持っている場合も多いでしょう。
洋服は意外とかさばりますし、一人暮らしの限られたスペースの収納では賄いきれない恐れがあります。
すると部屋にあふれ出してしまって、たちまち汚部屋の状態に陥るわけです。

女性は男性と比較して一般的に、ファッションに対して敏感です。
毎年トレンドも変わって、最先端のファッションコーデをしたければ、毎年新しい衣服を購入しないといけません。
購入した分、不要になったアイテムを捨てられれば良いですが、それができないと汚部屋リスクが高まります。

洗濯した洋服を床やソファに出しっぱなしにしているなら、要注意です。
汚部屋になる前に、片付けの習慣をつけましょう。

3.雑貨や小物の数が多い

女性の中には、部屋をおしゃれにアレンジしたいと思っている人も多いでしょう。
おしゃれにしようと思って、いろいろな雑貨や小物を買い求めたけれども、収拾がつかなくなって汚部屋にしてしまうパターンもあります。

グラスやカップ、ボディトリートメント、アロマグッズなどが自宅にあれば、スタイリッシュな空間にできます。
またグラスやカップを持っていても、「おしゃれ!」とか「かわいい!」と思ったらつい買ってしまう人は注意が必要です。
どんどん物があふれてしまって、汚部屋につながりかねないからです。

またお菓子の入った缶や瓶などで、おしゃれなデザインをした物もしばしば見られます。
そしてついつい捨てずにいるとこれも汚部屋につながりかねないので、注意してください。

4.ストレスが溜まっていて慢性的に疲れている

女性も近年では社会に出て働くパターンも珍しくなくなりました。
自分で稼ぐことは大事なことである反面、仕事をするといろいろなストレスを抱えがちです。
仕事に対するプレッシャーもあるでしょうし、職場の人間関係で悩まされることもあるでしょう。

その結果、慢性的に疲れてしまって片付けをする気力がなくなります。
すると汚部屋の方向に部屋がどんどん悪化してしまうわけです。
実際汚部屋になっている人を診断したところ、うつ病を患っていたというケースも見られるほどです。

またストレスが溜まっているとそのうっぷん晴らしや「自分へのご褒美」でいろいろな物を購入する人もいるでしょう。
ストレス発散も必要ですが、その結果物が自宅に溜まってしまっては元も子もありません。
自分のご褒美をしたければ、ほどほどに自分のマインドをコントロールしてください。

汚部屋の片付けに関するまとめ

今回は汚部屋の状態について見てきました。
軽度のレベルであれば、独力で片付けも十分可能かもしれません。
しかし足の踏み場もなく、物だけでなくゴミと同居しているようなゴミ屋敷レベルであれば、早急の対策が必要です。
しかも独力での片付けは難しいでしょうから、専門業者に依頼するのが賢明です。

男女で比較した場合、女性の方が汚部屋になりやすいと言われています。
女性の方が部屋に物も多く溜まり、散乱しやすいためです。
女性で一人暮らしをしている、これからしようと思っているのであれば、汚部屋にならないために日頃から片付けをこまめに行いましょう。