一軒家の遺品整理で、業者への依頼費用が分からず悩んでいませんか。費用の相場を知っておくと、遺品整理の予算を決められます。また、比較検討で良質な業者を見つけたり、片付けられる部分を自力で対処したりすれば、費用を抑えることが可能です。
今回は遺品整理のコストを知りたい方へ、費用を知るポイントや業者の選び方などを解説します。これを読めば遺品整理のコストがわかり、予算内で業者に依頼するヒントがわかります。
一軒家の遺品整理の費用相場を知るポイント4つ
遺品整理の費用相場は、一軒家の状況次第で変わります。広さに応じて費用相場が決まる一方、荷物の量の多さや追加サービスなどで高額になるケースもあります。費用相場を知るポイントとして、以下の4つを確かめてください。
1.一軒家が広いほど費用もかかりやすい
2.荷物の量が多いほど費用がかさみがち
3.一軒家の周辺環境も費用に影響を与える
4.特殊清掃やリフォームが必要だと費用が高くなりやすい
1.一軒家が広いほど費用もかかりやすい
一般的に一軒家の面積が広いほど、費用もかかりやすいといえます。例えば、3LDKの遺品整理費用の相場は17万円~50万円である一方、4LDKになると22万円~70万円のコストが想定されます。つまり遺品整理する家が広いほど、高めの予算を考えなければなりません。
また、居住地域によって、同じ一軒家のタイプでも費用が異なります。費用相場についてわからないことがあれば、業者から見積もりを取ってみましょう。3社以上の業者から見積もりを取り、うち2社以上が似たような金額なら、それが相場だと判断できるでしょう。
2.荷物の量が多いほど費用がかさみがち
遺品整理では荷物の量が多いほど、相場より費用が高くなります。同じ一軒家でも片付ける物が多ければ、作業が長時間になるからです。長時間の作業は負担が大きく、人件費や車両費などの高額化にもつながります。
家族の終活では、片付ける物が想定より多い可能性もあります。溜め込んだ物の整理には時間がかかるので、業者の作業時間も長くなり、費用が相場を上回るかもしれません。
遺品整理では多数の不用品が予想されるため、回収用の大型トラックを要する場合があります。一般的に回収用の車は、軽トラックより大型トラックの方が高額な料金になりがちです。家の中の不用品を一通り把握してから、遺品整理の予算を決めてください。
3.一軒家の周辺環境も費用に影響を与える
一軒家の周辺環境も、遺品整理の費用に影響を与えます。立地次第で不用品の運び出しや、トラックの停車場所を探すのが難しいからです。不便な立地の一軒家だと、作業が難しくなり、費用の高額化が懸念されます。
例えば、周辺に十分な広さの道路がない場合、不用品回収用のトラックが通れないこともあります。そのためベッドやタンスのような大型の不用品は、自宅からトラックまで長い距離を運ばなければなりません。
このようなケースに該当すると、作業が難しくなる関係で、相場以上の費用になる可能性があります。遺品整理業者の見積もりを取ってもらうとき、一軒家の周辺環境を正直に話し、必要な予算を聞き出しておきましょう。
4.特殊清掃やリフォームが必要だと費用が高くなりやすい
特殊清掃やリフォームなどの追加サービスを要する場合、相場より費用が高くなりがちです。例えば、高齢者が孤独死した場合、遺品整理だけでなく特殊清掃が欠かせません。片付けだけでなく消毒や脱臭などを要するので、高額の費用がかかります。
また、高齢者が亡くなり、誰も住む人がいないと空き家になります。そこで他人に貸したり、別の用途に使ったりする場合はリフォームが欠かせません。しかし、リフォームも専門業者の協力が必要なので、多額の費用がかかります。遺品整理以外のサービスが必要なときは、それらも含んだうえで予算を決めてください。
一軒家対応の遺品整理業者を比較検討する方法3つ
一軒家対応の遺品整理業者を探すときは、業者ごとの比較検討が大切です。料金プランや口コミの評価などを参考にすれば、適切な業者を見分けられます。ここでは3つのポイントを以下で確かめてください。
1.業者ごとに料金プランを比べる
2.口コミの評価も事前に確かめておく
3.対応方法も入念に調べる
1.業者ごとに料金プランを比べる
最初のポイントは、業者ごとに料金プランを比べることです。信頼できる業者は公式サイトで料金プランを分かりやすく明示しているので、予算を決めるときのヒントになります。悪質業者による高額請求を避ける意味でも、料金プランの確認は欠かせません。
多くの遺品整理業者は、部屋の面積に応じて基本料金を公開しています。例えば、3LDKに住んでいれば、該当する面積の料金を確かめてください。仮にA社の最安値が11万2000円、B社の最安値が13万8000円なら、A社の方が費用を抑えやすいといえます。
基本料金だけでなく、ハウスクリーニングや遺品の供養などのオプションサービスも考えながら、料金がお得な業者を見極めてください。
2.口コミの評価も事前に確かめておく
遺品整理の業者を比較するときは、口コミの評価も見逃せません。利用者の口コミを比べることで、サービスをイメージしやすくなるからです。
口コミを調べるときは、遺品整理サービスに求めるこだわりを2つまで決めましょう。遺品整理を短時間で終えたい方は、作業内容に関する口コミを調べてください。
「スピーディな対応だった」「予定時間より早く仕上げてもらえた」などのような文言があれば、作業の早い業者と判断できます。
また、口コミの評価がよくなかったり、コメントが少なかったりすると、良質な業者とは判断しにくいといえます。以上も踏まえて、業者選びでは口コミによる比較検討も大切です。
3.対応方法も入念に調べる
最後のポイントは対応方法による比較です。問い合わせや接客に応じる様子から、業者の印象が分かります。仮に対応がよくないと感じたら契約を断り、別の業者を検討してください。
対応方法のよい業者の特徴として、電話やメールへの応答が早いことや、見積もり時の説明の分かりやすさなどが挙げられます。
応答が早ければ、顧客に誠意のある対応ができると判断しやすいので、利用者は安心できるでしょう。業者の対応の仕方を知るとき、口コミも参考になります。丁寧な対応に関するコメントがあったら、依頼すべき業者として考えてください。
遺品整理業者へ依頼するときの注意点3つ
遺品整理業者へ依頼するときは、準備の段階でさまざまなことに注意してください。気をつけるべきポイントとして複数業者からの見積もりや、現場に近い業者への依頼などが挙げられます。3つの注意点を以下で確かめてください。
1.複数の業者から見積もりを取る
2.現場に近い業者を比較対象とする
3.オプションサービスは費用がかさむ可能性から慎重に検討する
1.複数の業者から見積もりを取る
遺品整理を業者に依頼するなら、見積もりが欠かせません。特に、複数の業者を対象とした相見積もりなら、依頼費用の相場を知りつつ、良質な業者を見極められます。
相見積もりは複数業者の金額を参考にできるため、予算を決めるヒントになります。例えば、3社以上から相見積もりを取り、1社だけが異常に高いときは、依頼を避けるべきところがわかるのもポイントです。
見積もりのときは、遺品整理の予定がある一軒家を訪問してもらいましょう。業者に家の中を調べてもらえば作業内容の想定ができるため、適切な見積もりを出してもらいやすくなります。
2.現場に近い業者を比較対象とする
遺品整理業者を探すときは、現場に近い業者から選んでください。相見積もりが必要な場合も、現場に近い業者から複数をピックアップしましょう。
遠方の業者に依頼すると、移動に時間がかかるため、追加費用を請求されることがあります。追加費用が原因で予算オーバーになる方もいるので、一軒家から近い業者がおすすめです。
例えば、さいたま市の一軒家で遺品整理するなら、市内拠点の業者を選びましょう。該当する業者なら土地勘に優れているため、短時間で駆けつけてもらえることがあります。
3.オプションサービスは費用がかさむ可能性から慎重に検討する
遺品整理の依頼でオプションサービスを頼む場合、費用面から慎重な検討が必要です。オプションサービスによる追加料金で、予算オーバーの可能性も考えられます。利用者が支払える範囲内で、追加すべきサービスを決めてください。
遺品整理のオプションサービスの内容は、業者により異なります。例えば、相続関連ならエンディングノートの作成、不動産の売却などが代表例です。片付けに関しては不用品回収やハウスクリーニングなどが挙げられます。
見積もりの金額が予算を下回るときに、オプションサービスを注文する余裕があるか確かめてください。
できるだけ自分で片付ければ遺品整理費用を安くできる
遺品整理費用を安くするなら、依頼前にできるだけ自分で片付けてください。一軒家の一部屋分を整理するだけでも、業者による作業範囲を縮小できます。作業範囲が狭くなった結果、相場を下回る料金も期待できます。
例えば、遺品整理すべき一軒家が2階建ての場合、1階部分だけ自力で片付けた場合です。業者の作業範囲は2階に限られるため、費用も安くできます。遺品整理にかかるお金を節約するなら、時間の許す限り自力で片付けてみましょう。
一軒家の遺品整理費用のまとめ
一軒家の遺品整理を業者に依頼するときは、作業範囲次第で費用が変わります。ただし、一部分を自力で片付けておくと、費用の節約が可能です。実際に業者へ依頼するときは、料金プランや口コミなどで比較し、良質なところを見分けてください。
遺品整理業者の協力を受けるなら、複数の業者から見積もりを取りましょう。見積もりの結果やサービスの内容に応じて、依頼すべきところを決められます。業者への依頼で後悔しないように、予算に合わせて優れた依頼先を選びましょう。