「自宅に不用品があるけれどもどうすれば良いかわからない…」
このような悩みを抱えている方はいませんか?

不用品を処分する方法はいろいろとあります。
今回紹介する不用品買取サービスを利用するのも、選択肢の一つです。
必要ないものをいくらかで買取してもらえれば、臨時収入にもつながります。

しかし一方で、不用品買取に関するトラブルもしばしば報告されています。
そこでここでは不用品買取に関する注意点について紹介するので、参考にしてください。

不用品買取に関するトラブル事例について紹介

不用品買取の注意点として、悪徳業者の存在は頭に入れておきましょう。
不用品買取のトラブルで多いのが、いわゆる「押し買い」です。
東京都消費生活総合センターによると、直近5年間で押し買いに関する相談件数は4,000件を超えています。
まずは押し買いとはどのような手口かについて見ていきましょう。

ズカズカ部屋の中に入ってくる

押し買いとはこちらの承諾を得ない、もしくは強引に得てズカズカ部屋の中に入ってきて物色するのが主要な手口です。
電話やチラシなどで「なんでも買取します」と勧誘することもあれば、いきなり飛び込みで自宅にやってくる事例も見られます。

電話やチラシの勧誘で問い合わせした場合でも、こちらの希望するもの以外のものの査定を始めるのも押し買いの手口と言われます。
とくにターゲットにされやすいのは、ネックレスなどの貴金属類やブランド品など高額なものです。

長時間居座る

厄介なのは、一度部屋にあげてしまうと何か不用品買取するまで部屋に居座るパターンです。
すると「とりあえず帰ってくれるなら…」と思って、売りたくないものを売ってしまう人も出てきます。

しかも相場よりもかなり安い金額で大切なものを奪われたという事例もしばしば見られます。
18金のアクセサリーや有名ブランドの腕時計などが数千円と、二束三文で売ってしまったというケースも少なくありません。

さらにこちらの知らないところで貴金属を勝手に持ち帰ってしまうという相談事例も過去にはありました。
こうなるともはや窃盗事件と言って差し支えないでしょう。

社会情勢をうまく利用する事例も

その時々の社会情勢をネタに、不用品買取しようとする業者もいます。
たとえばウクライナでの紛争が起きた際には「戦地に冬物の衣類を贈るので不要なものがあれば買い取りたい」と言ってくる業者も実際にあったそうです。
「厳しい寒さの中で辛い思いをしている避難民のためなら…」と思って、協力する人も出てきます。

不要な衣類を準備して待っていると、衣類の査定はそこそこに「貴金属はありませんか?」と言ってくるわけです。
このように人々の良心に付け込んでやってくる悪徳業者がいるのも注意点の一つです。

悪徳業者のターゲットになりやすい人とは?

このように不用品買取サービス利用の注意点として、悪徳業者のいる点は留意しなければなりません。
またもう一つ注意点として、ターゲットになりやすい人がいる点も覚えておきましょう。

まずは高齢者です。
国民生活センターによると、押し買いの被害に遭っている人のうち7割が60歳以上の高齢者でした。
遺品整理や終活の際に不用品の処分に困っているところに、買取業者の訪問があると安易に部屋にあげてしまうケースもあります。
そして恐怖心をあおるような言動で、半ば強引に貴金属などの貴重品を巻き上げてしまうわけです。

また高齢者の場合、認知症にかかっている人もいるでしょう。
きちんとした判断ができない状態で、貴重品を持ち去ってしまうわけです。

その他には一人暮らしの女性もターゲットにされやすいので注意してください。
大柄な男性が部屋の中にあがって、買取に同意するまで退去してくれないと恐怖心を抱くでしょう。
そこでとりあえずその場を収めるために買取を承諾してしまうわけです。
もしこれらの特徴に該当するなら、不用品買取サービスを利用する際には業者選びに細心の注意を払いましょう。

悪徳業者の被害に遭わないための不用品買取の注意点

不用品買取サービスには、押し買いのような悪質な業者もある点に注意しましょう。
トラブル回避のための注意点として、業者選びは慎重にすべきです。
悪徳業者の被害に遭わないための業者選びの注意点として、以下の項目に留意してください。

1.飛び込みは利用しない
2.相場を把握する
3.見積書は作成してもらおう
4.とにかく家にあげないこと

以上の項目を押さえることが重要です。
では具体的にどのように対処すべきか、項目ごとに紹介するので参考にしてください。

1.飛び込みは利用しない

不用品買取サービスを利用したければ、自分で選ぶことです。
不用品買取の注意点として、向こうからの勧誘には乗らないように心掛けましょう。

悪徳業者の手口に関する注意点として、電話による勧誘もしくは突然自宅に訪問してくるのは代表的な手口だと思ってください。
電話がかかってきて「不用品買取します」と言われても断りましょう。
また自宅に「不用品買取しています」と訪問してきても、毅然と断り決して玄関ドアを開けないことです。

向こうが嫌がることを行うのも悪徳不用品買取業者を撃退する方法です。
たとえば電話で勧誘された際には、まず相手の業者名と連絡先、担当者の名前を聞いてみましょう。
自宅訪問してうかつにドアを開けてしまったら、名刺を出すように求めてください。

悪徳業者は足のつくことを嫌がるので、自分たちの身元の分かるような情報は提示したがりません。
もしくは「家族に相談する」というのもけん制になるので活用してみましょう。

2.相場を把握する

不用品買取の注意点として、自分たちも情報を持つことが大事です。
こちらが情報を持っていなければ、相手の提示した情報が正確かどうか判断できません。
不用品買取を利用する際には、買取に出そうと思っている品目の相場を把握しておきましょう。

悪徳業者の手口として、貴金属やブランド品などを二束三文の価格で買い取ろうとするのは有名です。
そこで売ろうと思っているアイテムの相場価格を調べておきましょう。
そうすれば、相場よりもはるかに安い価格を提示してくれば相手は悪徳業者と見分けがつきます。

不用品買取業者の中には、おおよその買取価格をホームページにて掲載しているところもあります。
ネットで情報収集する、もしくは複数の業者に査定してもらうこともおすすめです。
複数の買取価格がわかれば、相場価格も見えてくるでしょう。

3.見積書は作成してもらおう

不用品買取の注意点として、口頭での約束はすべきではありません。
口頭で言われた価格と実際に入金されたお金が異なる場合もありうるからです。
「話が違う」と言っても口約束だと証拠がないので、結局泣き寝入りになりかねません。

また不当に安い価格で納得できなくても、相手の圧に押されて了承させられてしまう可能性もあります。
この場合でも書面がなければ、「妥当な価格で買取しました」と相手が言ってくるかもしれません。

このような事態を回避するには、見積書をきちんと作成してもらうことです。
見積書をチェックする際には価格だけでなく、必要な情報が記載されているか確認するのも注意点の一つです。
事業所の名称、事業所の所在地、電話番号、担当者もしくは法人の代表者の名前がきちんと記載されていますか?

品物の種類と買取価格などの内訳が掲載されているかどうかも、確認する際の注意点です。
複数の品物をまとめていくらのような適当な見積書を提示されれば、そこでの買取は拒否したほうが良いでしょう。

4.とにかく家にあげないこと

押し買いをはじめとして、悪徳業者の注意点として予告なく自宅にやってくる点はすでに紹介しました。
もし突然の訪問を受けても、決して自宅にあげないようにするのも注意点の一つです。
自宅にあがることができれば、相手は海千山千です。

あれこれ話をして自分のペースに相手を巻き込んで、いつの間にか買い上げてしまいます。
中には人当たりの良さそうな雰囲気で、優しい口調で相手を信用させて、安く買いたたく不用品買取業者も見られます。
こちらが頼んでいないのに業者がやってきた場合、安易に玄関のドアを開けないようにしましょう。

もし抵抗できずに自宅に入れざるを得ない、自宅にすでにあげてしまった場合にはだれか立ち会ってもらいましょう。
家族を呼ぶ、もし家族が近くにいなければ、お隣さんにお願いするのも一考です。
複数人で対応すれば、毅然とした対応ができるかもしれないからです。

家にあげてしまって、買取を断っているにもかかわらずなかなか帰ってくれない場合には「警察を呼びます」と対応しましょう。
警察沙汰になれば、不法な行為をしている相手は明らかに不利です。
おそらく引き上げることになるでしょうから、最悪警察を呼ぶことも視野に入れてください。

クーリングオフ制度が利用できる

訪問買取の注意点として、クーリングオフ制度が利用できる点も頭に入れておきましょう。
向こうから自宅訪問して、商品を購入したり不用品買取したりした場合には買取から8日間はクーリングオフの対象期間です。
クーリングオフは、相手の同意なしに契約を破棄できる消費者の権利です。

つまり不用品買取でも押し買いの被害に遭った場合、8日以内であれば取り戻すことができます。
しかし相手も百戦錬磨です。
なんだかんだと理由をつけて、買い取ったものを返却しない可能性もあります。

もし押し買い業者に押し切られて貴重品を売却してしまったのであれば、消費生活センターに相談しましょう。
そうすれば、どのように対処すべきかアドバイスしてもらえます。
一人暮らしでパニックになっていて、近くに相談できる人もいなければ消費生活センターの窓口に電話で問い合わせることです。

その他不用品買取の注意点

押し買いなど不用品買取業者の中には悪質な営業をしているところも一部あるのは、大きな注意点です。
しかしその他にも不用品買取サービスを利用する際に、押さえておきたい注意点があります。
主な注意点についてここでピックアップしたので、利用する際の参考にしてください。

諸費用を確認しよう

不用品買取を依頼するには、見積書を作成してもらうべきと紹介しました。
悪徳業者かどうか見分けるためのほかにも、諸費用が掛かっていないか確認するためです。
高額買取と謳っていても、諸費用が差し引かれるとそれほど高く売れないからです。

不用品買取サービスを利用するときには、いろいろな諸費用が考えられます。
振込手数料や査定料、事務手数料などです。
買取を断る際にキャンセル料がかかる場合もあります。

不用品買取サービスの中には宅配買取と言って、不用品を段ボールなどに詰めて業者に送るサービスも見られます。
すると買取価格が提示されるので、納得できればそのまま引き取ってもらうサービスです。
この場合、送料や梱包資材費が別途かかるかもしれません。
このような手数料がどのようになっているかは確認しておきましょう。

買取不可のものを確認する

不用品買取業者の注意点として、なんでも買取してくれるわけではない点も忘れないでください。
業者によってまちまちですが、生ものや医薬品、危険物に該当するものがまず買取不可です。

買取不可の注意点として、業者によってまちまちな点も理解しておきましょう。
不用品買取業者のホームページに買取対象外の品目は、掲載されているはずです。
Webサイトにアクセスして、査定に出す前に確認してください。

場合によっては買取可のものか微妙なアイテムもあるかもしれません。
そのときには電話などであらかじめ問い合わせて、買取してもらえるか尋ねておくと良いでしょう。

不用品買取の注意点に関するまとめ

ここで紹介した押し買いをはじめとして、不用品買取の注意点で悪徳業者が一部いることも留意しなければなりません。
数千件という報告が来ているほどで、決して対岸の火事ではないと思ってください。

不用品買取の注意点として、自分から問い合わせるように心がけましょう。
悪徳業者はこちらが頼んでいないのに、電話で勧誘したりいきなり訪問したりするからです。

また不用品買取業者が来た場合の注意点は、とにかく玄関のドアを開けないことです。
「家族に相談する」「必要があれば後日お願いする」などと言って、絶対にドアは開けないようにしてください。
万が一押し買いの被害に遭ってもクーリングオフなど対策はまだ残されているので、消費生活センターなど専門家に相談してください。