家族が亡くなった直後、葬儀の手配や役所などでの手続きといろいろとやらなければならないことがあります。
手続きがひと段落した後で検討しなければならないのが、遺品整理です。

遺品整理はただ単に部屋の片付けだと思っているのであれば、考えを改めた方が良いでしょう。
ここでは遺品整理における注意点についてまとめましたので、作業する際の参考にしてください。

遺品整理を自力で行うのが難しければ、業者に依頼するのも一考です。
業者選びの際の注意点についてもあわせて紹介します。

遺品整理を自分で行う際の注意点

もし近所の住宅だったり、時間に余裕があったりすれば、遺品整理を自力で行うのも一考です。
遺品整理を自分で行う場合、以下の注意点について留意してください。

1.遺言書の有無は確認
2.勝手に始めない
3.相続放棄の可能性に留意する
4.デジタル遺品の有無もチェックする
5.近所への配慮
6.計画的に進めること

なぜ以上の注意点が、遺品整理の作業をする前に重要なのか、詳しく見ていきます。

1.遺言書の有無は確認

遺品整理の作業に入る前の注意点として、遺言書の有無を確認してください。
もし遺言書があれば、こちらを尊重して作業を進めるように心掛けましょう。
遺言書とは故人が自分の財産に関する意思表明をした大事な文書で、法的効力もあります。

もしかするとエンディングノートやメモ帳で遺言書を作成した旨、記載されているかもしれません。
家族や弁護士の中には、遺言書を託されている者のいる可能性もあります。
このような人たちに、まずは遺言書に関する情報を聞き出しましょう。

遺言書は一般的に仏壇や金庫、故人が愛用していた書類棚などに保存されているケースが多いと言われています。
遺品整理をする際にはこのような場所から、遺言書探しも一緒に行いましょう。

2.勝手に始めない

遺品整理の注意点として、忘れてはならないのが勝手に独断で作業を始めないことです。
勝手に始めると、家族や親族間でトラブルに発展する可能性があるからです。

自分にとっては不要なものでも、他の家族にとっては大事な思い出の品かもしれません。
そこで相続人全員で話し合って、どれを形見分けしてどれを処分するか、意思統一しましょう。

中には「他の親族が片付けするのは難しそうだから…」と親切心で、遺品整理を始めてしまう人もいます。
しかし遺品の処分方法は家族によっても判断はまちまちなので、独断で始めないように注意してください。

3.相続放棄の可能性に留意する

遺品整理の注意点として、できるだけ早めに作業を始める点も留意しましょう。
もしかすると相続放棄の手続きが必要になる可能性もあるからです。

もし財産よりも負債が多ければ、このままだと負債も相続する形になります。
そこで相続放棄の手続きを行って、負債を肩代わりしないように対処する必要があります。
相続放棄は相続開始日から3か月以内に、家庭裁判所で手続きしなければなりません。

もしプラスとマイナス、どちらの財産の方が大きいのかわからなければ、遺品整理で資産と負債の洗い出しを進めましょう。
もしプラスの方が多く、相続可能であると判明すれば、そこからはゆっくり作業を進めても問題ありません。

4.デジタル遺品の有無もチェックする

最近の遺品整理の注意点として、デジタル遺品の整理も忘れずに行ってください。
スマホやパソコンなどに残っているデータのことです。

デジタル遺品の中には、相続に関わる重要なデータも含まれているかもしれません。
ネットバンキングのアカウントやFXなどの資産運用情報、キャッシュレス決済、サブスクなどの契約といろいろなものが考えられます。

デジタル遺品を見逃すことで、故人の資産を正確に把握できなくなる可能性もあります。
またネットバンキングやネット証券に資産があれば、相続手続きをしなければなりません。
さらにサブスクは遺族が解約手続きしないと、月額料金が発生し続けるので注意してください。

5.近所への配慮

遺品整理の注意点として、ご近所トラブルも挙げられます。
たとえば遺品整理の作業中に発生した騒音や振動などで、近隣住民からクレームの入る可能性はあります。
また遺品の搬出作業中にマンションの共用部のどこかにぶつけて、損傷した場合弁償などの問題が発生するかもしれません。

さらに自分の住んでいるところとごみ出しのルールが異なり、ごみの出し方が誤っていてクレームが入る可能性も否定できません。
このようなトラブルを回避するための注意点として、まずはごみ出しのルールを確認しておきましょう。
自治体のホームページに紹介されているので、事前に確認しておくと良いでしょう。

また日中の時間帯に作業をするのが無難です。
夜間に作業すると騒音トラブルに発展しやすくなるからです。

6.計画的に進めること

遺品整理を自分で行う際の注意点として、大まかでも構わないのでスケジュールを立てておきましょう。
いつから開始して、何日間で完了させるかを決めてください。

期間は何人作業できるかで変わってくるので、だれが遺品整理に参加できるか話をしておきましょう。
またごみの収集日がどうなっているかも、スケジュールを決めるうえで重要なファクターなので前もって確認してください。

とくに故人が賃貸で生活していた場合、いつまでに退去するか決めておきましょう。
そして退去日までに部屋が明け渡せるように、逆算して計画を立てていくのがおすすめです。

計画を立てると、「自分たちで作業するのは難しいかも？」と思うかもしれません。
その場合、遺品整理対応した業者が日本各地にあるので、こちらへの依頼も視野に入れましょう。

遺品整理における個人情報に関する注意点

遺品整理の注意点として、個人情報に関する取扱いに気を付けることも現在欠かせません。
個人処理への対処が不十分だと、漏洩してしまう可能性があるからです。
もしかすると、故人の個人情報の流出がきっかけで家族のことも知られるかもしれません。

では遺品整理の個人情報に関する取扱いでの注意点はどこにあるのでしょうか？
以下で紹介するような注意点に留意して、作業を進めてください。

公的書類は原則返還すること

免許証やパスポートなどの公的書類は、原則返還する形になると思ってください。
免許証は警察署もしくは運転免許センターが返還先です。
パスポートはパスポートセンターか旅券事務所に提出しましょう。

マイナンバーカードや介護保険証は故人が最後に住んでいた場所を管轄する市区町村役場になります。
保険証は自営業者やフリーランス、年金受給者の場合は市区町村役場です。
給与所得者の場合、勤務先に返却しましょう。

クレジットカードの処分方法

故人がクレジットカードを保有していた場合、処分方法に注意点があります。
そのままにしていると年会費がかかり続けますし、紛失して誰かが不正に入手して利用すれば、こちらが損害を受けるので注意しましょう。

クレジットカードの処分方法は、まずカード会社に連絡を入れて解約手続きを進めてください。
解約手続きが完了したら、クレジットカードはハサミで切って処分しましょう。

デジタル遺品の処分方法

パソコンやスマホに入っているデジタル遺品の中には、ネットバンキングやネット証券など大事なデータも含まれています。
これらのデータが発見されれば、以下の注意点を押さえつつ手続きを進めてください。

まずネットバンキングの場合、金融機関で解約手続きを進めましょう。
そのうえでキャッシュカードが見つかったのであれば、クレジットカード同様ハサミを入れて処分してください。

ネットバンキングの場合、カードローンなど借入サービスを生前利用していた可能性もあります。
ローンの利用がなかったか、あった場合債務がどうなっているか金融機関に問い合わせておくと安心です。
もし故人名義のカードローンに残債があると、相続人が返済を引き継がないといけないからです。

遺品整理業者を利用する際の注意点

故人の住んでいる場所が遠方だったり、仕事などで忙しかったりした場合、自力での遺品整理は難しいかもしれません。
その場合、日本全国に遺品整理業者があるのでこちらに依頼すると良いでしょう。
しかしその場合の注意点として、信頼できる優良な業者を見極める点は忘れないでください。

遺品整理業者選びの注意点として、以下のポイントを押さえておきましょう。

1.遺品整理士の有無
2.見積書の確認
3.対応がていねいか
4.必要な許可や届出をしているか

なぜ以上のポイントが遺品整理業者選びの注意点になりうるか、以下で紹介するので参考にしてください。

1.遺品整理士の有無

まず遺品整理業者選びの注意点として、遺品整理士の資格保有者が在籍しているかどうか確認しましょう。
遺品整理士とは、遺品整理士認定協会という一般社団法人が実施している資格試験です。

遺品整理士になるためには、2か月間の遺品整理に関するカリキュラムを受講します。
そのうえで試験に合格した者に与えられる資格です。

遺品整理士の資格は遺品整理事業を行うために必須の資格ではありません。
しかし資格保有者がいれば、遺品整理に関する専門知識を持っている人が作業するので安心でしょう。

2.見積書の確認

遺品整理の価格は、整理する遺品の量や内容などで変わってきます。
そこで依頼する前の注意点として、見積もりは必ず取るように心掛けましょう。
見積もりは電話などの簡易見積もりではなく、現場にきて行う訪問見積もりを行ってくれる業者がおすすめです。

見積書を提示されたら、価格だけでなくその内容を確認するのも注意点の一つです。
基本料金や人件費、リサイクル費、運搬費などの内訳が細かく提示しているか確認してください。
この内訳がはっきりせず、いきなり値段が出てくるような見積書は要注意です。
作業を依頼すると追加料金が発生したなどと言って、費用を高くする可能性があるからです。

3.対応がていねいか

遺品整理業者選びの注意点として、ていねいに対応してくれるかどうか確認しましょう。
故人の大事な思い出の品を取り扱う相手ですから、親身になって作業してくれる信頼できる業者を選ぶべきです。

対応のていねいさを調べる際に、業者のホームページをチェックしましょう。
これまでの作業実績を見てみると、どの程度の時間と価格でお願いできるかシミュレーションできます。
また担当するスタッフの顔写真やプロフィールが書かれていると、どのような人が担当してくれるかある程度わかるので安心です。

気になる業者が見つかったら、電話で問い合わせてみてください。
相手の対応がていねいか、質問したらきちんと答えてくれるかどうかチェックしましょう。

不用品回収業者一覧

利用可能な不用品回収業者を比較し、料金、サービス内容、対応エリアなど、複数の項目をわかりやすくまとめてあります。引っ越しや大掃除、オフィス整理など、不用品回収を検討している方にとって便利な参考資料として活用いただけます。信頼できる業者選びをサポートするための一助となりますので、ぜひご覧ください！

ホワイトロック

ホワイトロックは、さいたま市を拠点に不用品回収や遺品整理、ハウスクリーニングなど幅広いサービスを提供している地域密着型の業者です。「安心・安い・丁寧」をモットーに、お客様一人ひとりのニーズに寄り添った対応を心掛けています。年中無休で24時間体制の受付を行っており、急なご依頼にも迅速に対応可能です。また、女性スタッフも在籍しているため、女性のお客様にも安心してご利用いただけます。軽パックから大型パックまで豊富な料金プランを用意しており、どんな量の不用品にも柔軟に対応します。信頼できるサービスをお探しの方は、ぜひホワイトロックをご利用ください。

有限会社鈴祥

有限会社鈴祥は、不用品回収を中心に地域密着型のサービスを提供する信頼のパートナーです。家庭で不要になった家具や家電の回収、引っ越しやリフォーム時の廃棄物処分、ゴミ屋敷の整理など、幅広いサービスを取り扱っています。また、法人向けの事業系廃棄物の回収にも対応可能です。迅速かつ丁寧な作業を心掛けており、初めてのお客様にも安心してご利用いただけます。、明確な料金体系とわかりやすい説明を徹底や環境への配慮も重視しており、回収した不用品はリサイクルや再利用を積極的に推進。可能な限り廃棄物を減らし、地球環境に優しいサービスを実現しています。急なご依頼や土日・祝日の対応も可能なため、忙しいお客様にも柔軟に対応いたします。

日本環境マネジメント株式会社

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ワンナップLIFE

ワンナップLIFEは、不用品回収を通じてお客様の快適な生活をサポートする専門業者です。不要になった家具や家電の回収、引っ越しやリフォーム時に出る廃棄物の整理、さらにはゴミ屋敷の片付けまで幅広いサービスを提供しております。どんなお悩みにも迅速かつ丁寧に対応し、お客様にとって最適な解決策をご提案します。
ワンナップLIFEは、明確で安心な料金体系を採用し、追加費用の心配がありません。また、環境保全に取り組み、回収した不用品は可能な限りリサイクルや再利用を行うことで、地球環境への配慮を徹底しています。お客様のご要望に柔軟に対応し、土日祝日や急なご依頼にも迅速に対応できる体制を整えています。

粗大ゴミ回収本舗

「粗大ゴミ回収本舗」は、不用品回収のプロフェッショナルとして、迅速かつ丁寧なサービスを提供しています。ご家庭やオフィスで不要になった粗大ゴミや家具、家電、日用品まで、幅広いアイテムを回収対応。お客様のニーズに合わせたプランをご提案し、スピーディーかつ安心してご利用いただけるよう心がけています。環境への配慮も大切にし、適切なリサイクル・処分を行っています。引っ越し、片付け、大掃除の際など、不用品処分にお困りの際はぜひご相談してみてください！

不用品回収アース埼玉

不用品回収アース埼玉は、埼玉県全域で不用品回収サービスを提供する専門業者です。家庭でのごみや粗大ごみ、引っ越し時の不要品から、オフィスで発生する廃棄物まで、幅広いニーズにお応えします。見積もり無料、即日対応可能で、お客様の負担を最小限にするサービスを心掛けています。また、環境に配慮したリサイクル活動にも積極的に取り組んでいます。「迅速」「安心」「丁寧」を理念とし、地域密着で信頼される存在を目指しています。不用品処分でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

さいたまベスト株式会社

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環境保全にも力を入れており、回収した不用品は可能な限りリサイクルや再利用を行い、適正処分を徹底しています。明確な料金体系で追加費用の心配がなく、安心してご利用いただけるサービスをご提供いたします。
お客様一人ひとりに寄り添ったご提案を心掛け、どのようなご相談にも真摯に対応いたします。急なご依頼や土日・祝日にも柔軟に対応可能です。

4.必要な許可や届出をしているか

遺品整理業者選びの注意点で欠かせないのは、許可や届出をきちんと行っているかどうかです。
遺品整理事業を営むためには、いくつか受けなければならない許可があります。

たとえば遺品整理では不用品の処分は欠かせません。
不用品回収するためには、自治体から一般廃棄物収集運搬許可証が必要です。
この許可を受けていない事業者は、違法業者と思ってください。

また遺品買取を行っているのであれば、古物商許可が必要です。
このような許可を受けているのであれば、ホームページやチラシのどこかに許可番号などを記載しているはずです。
必要な届出手続きをきちんと行っているかチェックすることも、忘れないようにしてください。

遺品整理の注意点に関するまとめ

遺品整理の注意点で忘れてはならないのは、独断で作業を進めないことです。
自分にとって不必要なものも、他の家族にとっては大切な形見の品物である可能性があるからです。
また遺言書で遺品の処分方法を指定されている場合もあるので、確認しながら作業を進めてください。

自力で遺品整理をするのが難しければ、専門業者にお願いするのも一考です。
ただし業者選びの注意点として、見積書の内容を確認したり、必要な許可を受けていたりなどいくつかのポイントを慎重に比較してください。