不要になったガラス瓶の処分で迷っている人はいませんか?
ガラス瓶の処分のやり方を誤ると、割れたガラスによってけがするなどのリスクも考えられます。

ここではガラス瓶の処分方法について解説します。
ガラス瓶はリサイクルも可能で、リサイクル可能な業者も日本全国にあるのでこちらの活用も検討してください。

ガラス瓶の主要な処分方法について解説

ガラス瓶の処分方法ですが、いくつかの選択肢が考えられます。
主要な方法として、以下のアプローチが挙げられます。

1.自治体のゴミ収集を利用
2.処分場への直接持ち込み
3.リサイクルショップの買取
4.ネットオークションの活用
5.不用品回収業者への依頼
6.リサイクル業者の利用

以上それぞれ異なる特徴があるので、以下で詳しく見ていきましょう。

1.自治体のゴミ収集を利用

不要なガラス瓶は自治体のゴミ収集サービスで処分するのが、一般的な方法といえます。
自治体によって取り扱いは若干異なるかもしれませんが、通常一般家庭で出たガラス瓶は不燃ゴミに分別されるはずです。
各自治体で決められている不燃ゴミの曜日に、決められた収集所に出しましょう。

ガラス瓶をゴミとして出す場合には、回収業者のスタッフがけがをしないように配慮することが大事です。
もしガラス瓶が割れているのであれば、その部分にテープを貼って保護してください。
また段ボールや新聞紙でくるむことで、うっかりガラス瓶を落としても割れて破片が飛び散る心配もなくなります。
また袋に入れて「割れ物注意」「ガラス」のような文言を記載しておくのも有効な対策です。

自治体によっては、リサイクルゴミとして処分するルールになっているところもあるかもしれません。
どのように分別するかは、各自治体の作成しているパンフレットやホームページなどで確認してください。
また大きさによっては、粗大ゴミとして処分しなければならない場合もあるので注意しましょう。

2.処分場への直接持ち込み

自治体によっては、ゴミ処理場にガラス瓶を直接持ち込める場合もあります。
自治体で指定する処理場があるので、こちらに持ち込んでください。

ただし処分場に直接持ち込む場合には、費用がかかる可能性もあるので注意してください。
費用は自治体によって変わってきますが、重さ10kg当たり100円くらいが相場です。
持ち込みできる曜日や時間帯に制約がある場合もあるので、前もってWebサイトなどで確認しておきましょう。

3.リサイクルショップの買取

ガラス瓶の中には、まだ使えるものもあるかもしれません。
ノベルティグッズのようなものの場合、中古品として売買されているガラス瓶もあります。
このように価値のあるガラス瓶であれば、リサイクルショップで査定に出してみるといいでしょう。
もしかすると、いくらかで売却できるかもしれないからです。

リサイクルショップの中には、出張買取に対応しているところも少なくありません。
いちいちお店に持ち込む必要がないので、店舗に行くのが難しければ利用しましょう。

出張買取なら、不用品をまとめて査定できるのもおすすめの理由です。
ガラス瓶以外にも家電や家具など、処分したいものがあれば一緒に査定に出しましょう。

4.ネットオークションの活用

ガラスの花瓶など、状態の良いものであればネットオークションやフリマアプリを利用してみるのも一考です。
ブランド品や有名メーカーのもので、状態が良ければ高値売却できる可能性も十分あります。
人気の一品であれば、先ほどのリサイクルショップよりも高額で売却できるかもしれません。

ただしネットオークションやフリマアプリの場合、各手続きはすべて自分でやらなければなりません。
出品や購入希望者との交渉、梱包に発送、すべて自分で行います。
さらにガラス瓶の大きさや重さによっては、送料が高くついてしまう恐れもあるのでこの部分にも注意が必要です。

5.不用品回収業者への依頼

自治体への処分がなんらかの理由でできないケースもあるでしょう。
たとえば処分する曜日や時間帯に仕事などにより出せないなどの理由です。

また粗大ゴミの場合、多くの自治体が事前予約制です。
混雑時には回収してもらえるのが、かなり先になるかもしれません。

このような場合、不用品回収業者に依頼するのも一考です。
不用品回収業者であれば、土日祝日含め、いつでも回収をお願いできます。
また深夜や早朝など、24時間いつでも回収にきてくれるような業者も少なくありません。

さらに迅速に処分できるのも、不用品回収業者を利用するメリットです。
早ければ、申し込んだ当日に回収してくれるところもあります。
ただし民間業者を利用した場合、費用がかかる点はあらかじめ理解しておきましょう。

6.リサイクル業者の利用

ガラスリサイクル業者にガラス瓶を引き取ってもらう方法もあります。
その他にもガラス販売店のようなガラス瓶を取り扱っているお店でも、リサイクル目的での引き取りサービスに対応しているところもあります。
また酒屋では空になったビール瓶の回収を昔から行っているでしょう。

ガラスリサイクル業者のおすすめポイントは、大きさに関係なく回収してくれるところが多い点です。
大型のガラス製品だと、自分でお店に持ち込むのはなかなか大変です。
自宅まで出張して、引き取ってくれる場合もあります。
費用がかかるかもしれませんが、自力で持ち込むのが厳しい場合には出張サービスのあるリサイクル業者を利用するといいでしょう。

ガラス瓶はリサイクルするのがおすすめ

ガラス瓶はリサイクル業者に引き取ってもらうのも一つの方法であると紹介しました。
現在、省エネが奨励されているでしょう。
ガラス瓶をリサイクルに回し、再利用することで大きな省エネ効果が期待できるからです。
以下ではガラスリサイクルについて、詳しく見ていきます。

ガラスリサイクルとは何か?

ガラスリサイクルとは文字通り、使用済みのガラスを再利用や再資源化する手法のことです。
ガラスを生産するためには、大量のエネルギーを消費しなければなりません。

ガラスを製造するためには、珪砂やソーダ灰、石灰石を溶解します。
その後成形することで生産していくのですが、大きなエネルギーを消費します。
もしリサイクルできれば、ガラスの生産量を抑制でき、省エネ効果が見込めるわけです。

またガラスを再利用すれば、新規生産する必要がなくなります。
先ほど紹介した原材料の無駄な消費を抑制でき、天然資源の節約も可能です。
ガラス瓶は非常に耐久性に優れているので、リサイクルすることで持続可能性を高められます。

ガラスリサイクルによる用途も多彩

では回収したガラス瓶をどのようにリサイクルするか、まずはそのまま繰り返し使用する方法です。
前に触れたように酒屋では、空のビール瓶を回収していて、洗浄の上ビールを再充填して出荷しています。
ビール瓶のほかにも一升瓶や牛乳瓶でも、このようなリユースを行っているところも少なくありません。

その他にはカレットにリサイクルして、再利用する方法もあります。
カレットとはガラス片のことで、こちらを原料にしていろいろな製品を作るわけです。

ガラス瓶などガラス製品の材料としても、もちろん活用されています。
その他にも建材タイルやパーテーション、樹脂モルタルなどいろいろな用途で使われている材質です。

粒子の小さなものであれば、ガラスパウダーとして再利用する方式も採用されます。
ガラスパウダーは、陶磁器や鉄鋼副資材などに使われています。
このようにガラス瓶をリサイクル業者に回せば、いろいろな用途で利用できるわけです。

ガラスリサイクルの省エネ効果について

ガラスリサイクルを導入すれば、省エネ効果が見込めるとすでに紹介しました。
両者の関係に関する研究は、いろいろなところで発表されています。

FEVEというヨーロッパのガラス瓶連合という組織は、カレットと二酸化炭素排出量の関係に関する発表を行いました。
ガラス製造にあたってカレットの比率を10%増やすと、一からガラス製造するのと比較して、約5%二酸化炭素の排出量が減少するそうです。

また1日に使い捨てのガラス瓶をリサイクル可能なリターナブル瓶に取り換えると、約100gの二酸化炭素排出抑制できるという試算も出ています。

ガラスリサイクル業者の選び方のポイントを解説

ガラス瓶をリサイクルしている業者に処分を依頼する場合、信頼できる業者かどうか慎重に見極めましょう。
リサイクル業者の選び方のポイントは、以下の3つです。

1.料金設定が明確か
2.実績豊富な業者か
3.一般廃棄物収集運搬の許可の有無

それぞれなぜ重視しなければならないか、その理由について解説します。

1.料金設定が明確か

ガラスリサイクル業者を利用するにあたって気になるのは、やはり料金がいくらになるかです。
そこでWebサイトなどで、料金体系が明確に表示されているリサイクル業者を利用するのが安心です。

中には悪徳業者もあって、「無料」や「格安」を謳っていながら、追加料金という名目で高額な請求をしてくるところもあります。
そのような業者は、ホームページに料金に関する記載が一切ないことも珍しくありません。
費用をサイト上でシミュレーションできるような業者の中から依頼先を絞り込みましょう。

2.実績豊富な業者か

これまでガラス瓶回収の実績がどの程度あるのかも、業者選びのポイントです。
ガラス瓶回収の実績が豊富であれば、リサイクル方法やリサイクル先のノウハウも豊富に持っているからです。

実績豊富な業者であれば、過去の事例をWebサイトに載せています。
事例が載っているかどうか、ホームページで確認してください。

事例が掲載されていれば、ガラス瓶をリサイクル業者に回収してもらった後、どのように再利用されるのかイメージしやすいでしょう。
またガラス瓶以外にも回収してほしいガラス製品がある場合、事例が載っていればどのような種類のガラスを回収してもらえるのかわかります。

3.一般廃棄物収集運搬の許可の有無

一般家庭で出た不要なガラス瓶を回収するためには、一般廃棄物収集運搬業許可の資格がなければなりません。
そこで一般廃棄物収集運搬業許可を受けた業者かどうか、確認しましょう。

許可を受けていれば、許可番号がホームページやチラシのどこかに掲載されているはずです。
また自治体単位で許可を出しているので、お住まいの自治体のWebサイトで確認するといいでしょう。
一般廃棄物収集運搬業許可業者の一覧が、ホームページ上に掲載されているはずです。
この許可を受けずに営業しているところは違法業者なので、トラブルに巻き込まれる恐れが出てきます。

ガラス瓶のリサイクル業者に関するまとめ

不要になったガラス瓶は自治体のゴミ収集サービスを利用したり、買取に出したりといろいろな処分方法があります。
ただしおすすめなのは、リサイクル業者に処分する方法です。

ガラス瓶はリサイクル可能ですし、省エネ効果も大きく期待できるので環境に優しい手法といえます。
リサイクルすれば、さまざまな用途で利用できるのもおすすめポイントです。
リサイクル業者は日本各地に数多くあるので、ここで紹介した選び方のポイントを押さえて依頼先を絞り込みましょう。