引越しの準備や部屋の模様替え、大掃除で不用品が大量に出ていませんか?
不用品回収を行っている民間業者は日本各地にありますが、実際にお願いするとなるとお金もかかります。

できるだけ費用を浮かせたければ、自分でやるのも一つの方法です。
不用品の処分を自分でやることは果たして可能なのか、今回は詳しく見ていきます。

不用品の処分を自分でやることは可能?

不用品の片付けを自分でやることは可能です。
では具体的にどのように処分すればいいか、いくつかの方法が考えられます。

1.自治体のゴミ回収サービスを利用する
2.リサイクルショップなどに買取に出す
3.フリマアプリなどの活用

それぞれ、具体的にどのように処分すればいいかについて見ていきましょう。

1.自治体のゴミ回収サービスを利用する

自分でやる不用品の処分方法として、自治体の行っているゴミ回収サービスを利用するのが基本的な方法です。
決められた曜日に決められたゴミの種類を決められた場所に出してください。

自治体のゴミ回収サービスは、費用もあまりかからないのがメリットです。
最近では有料のゴミ袋を購入して、その中に入れないといけない自治体も多いでしょう。
ただしゴミ袋は1枚当たり数十円というところが主流です。
自治体によっては今でも無料で回収してくれるところもあり、それほど費用もかかりません。

ただし通常は朝にゴミ出しをしないといけないのは、人によってはデメリットに感じるかもしれません。
朝早くから出勤する人や昼夜逆転の生活をしている人は、なかなかゴミ出しのタイミングが合わないことも起こり得ます。

2.リサイクルショップなどに買取に出す

まだ使えるものであれば、リサイクルショップに買取に出してみるのも一つの方法です。
不用品回収してもらえるだけでなく、場合によってはいくらかで買取してもらえる可能性があるからです。

リサイクルショップの中には、出張買取に対応しているところもあります。
査定士が自宅を訪問して査定してくれ、価格に納得できればそのまま不用品回収してもらえます。
大量に不用品が発生したり、家具など大型の不用品回収をお願いするときなどには重宝するでしょう。

しかしリサイクルショップの場合、何でも買取してくれるわけではありません。
査定に出しても値がつかなければ、対象の不用品を回収してもらえないかもしれません。

3.フリマアプリなどの活用

リサイクルショップに不用品の持ち込みをするのが面倒であれば、フリマアプリやネットオークションを利用してみるのも一考です。
リサイクルショップでは値がつかなかった不用品でも、フリマアプリに出すと買い手がつくこともあり得ます。

とくにおすすめなのは、ベビー・キッズ関係のアイテムです。
中古品でも購入したいという人が現れやすいといわれています。
あまり使用感のないものやおしゃれでかわいいデザインであれば、高値で買い取ってもらえる可能性もあります。

ただしフリマアプリやネットオークションの場合、すべて自分でやる必要があるのはデメリットです。
購入してくれた人に配送したり、送料の問題があったりします。
引越しなど限られた時間で不用品を処分したいときには向いていないかもしれません。

家具など大型の不用品回収方法はどうする?

不用品の処分を自分でやる場合、ネックになるのが家具などの大型アイテムです。
中には大きすぎて、部屋から運び出すのが困難なものもあるでしょう。

家具のような大型不用品の場合、自治体の粗大ゴミサービスで回収をお願いするのも一つの方法です。
しかし自治体の粗大ゴミ回収サービスの場合、屋内からの搬出作業は対応してもらえない場合も少なくありません。

そのような場合でも自分でやるのであれば、どのように不用品を処分すればいいか紹介します。
一般ゴミとして回収をお願いする方法もあれば、お店に出す方法もあるので自分でもできそうな方法で処分してください。

細かく解体して出す

本来粗大ゴミとして処分しなければならない家具でも、細かく解体すれば一般の家庭ゴミとして出すことも可能です。
粗大ゴミの予約をせずに、すぐに処分できるのが特色です。
家具などを自分で解体するためには、のこぎりや軍手などが必要になります。
また解体する際には木くずもいろいろと出てくるので、ブルーシートなどを敷いた状態で作業するのがおすすめです。

ただし細かく解体しても、元の大きさが粗大ゴミに該当するのであれば粗大ゴミとして出さないといけない自治体もあるようです。
自分の住んでいる地域では、どのようなルールが適用されているのかまずは確認してください。

家具ショップに回収を依頼する

大手家具ショップの中には、新しい家具を自店にて購入する前提で不要な家具の回収サービスを行っています。
ショップによって若干ルールは異なるかもしれませんが、一般的には新しい家具を届ける際に古い家具を引き取ってもらう流れです。

家具に関する不用品回収サービスを利用するための条件は、ショップによって異なります。
ベッドやソファなど同じ家具の買い替えでないと、不用品回収サービスの利用ができないお店もあるようです。

家具ショップの不用品回収サービスを見てみると、自分でやる必要がないのはメリットと言えます。
古くなった家具の搬出は現場に派遣された作業員が行ってくれる場合も多いので、家具持ち出しなど自分でやる必要がないわけです。

引越し業者の不用品回収サービスを利用する

もし引越しのために家具の不用品回収を自分でやるのであれば、引越し業者に相談してみるといいでしょう。
引越し業者の中には、不要になった家具の回収サービスを行っているところもあるからです。

引越し業者のサービスも、作業員が不用品回収作業を行ってくれるところが多いようです。
こちらで運び出す必要がないので、自分でやる必要がなく負担も軽減されるでしょう。

ただしすべての引越し業者で、家具の不用品回収サービスを行っているわけではありません。
こちらのサービスを希望するのであれば、「不用品回収サービスに対応していますか?」と前もって問い合わせておくといいでしょう。

不用品回収を自分でやるのがおすすめできない人とは?

民間の不用品回収サービスを利用すべきか、自分でやるべきかで迷っている人もいるでしょう。
サービスを利用するか、自分でやるべきかはケースバイケースで一概にどちらがいいとは言えません。
後述で紹介する特徴に該当するのであれば、自分でやるのではなく不用品回収サービスを利用したほうがいいでしょう。

1.自分でやる時間を確保できない
2.片付けが苦手
3.大規模な不用品回収が必要

それぞれなぜ民間の不用品回収業者を利用すべきか、その理由について見ていきます。

1.自分でやる時間を確保できない

自分でやる時間を確保するのが難しければ、無理せずに民間の不用品回収業者を利用すべきです。
いつまでたっても部屋の中の整理が進まないからです。

自分でやる場合には、自治体のゴミ収集サービスを利用するのが一般的でしょう。
自治体の場合、収集日や時間が決まっています。
もしその曜日や時間帯、仕事などで都合がつかなければ、いつまでも不用品を処分できません。

とくにフルタイムで勤務していて、残業も多く、平日ゴミ出しが難しければ、自分でやるのは困難です。
無理せず、不用品回収業者に回収をお願いするのが賢明です。

2.片付けが苦手

元々片付けが苦手な人も、自分でやるのは難しいでしょう。
「自分でやる」と最初は思っても、そのモチベーションを保てず途中で挫折する恐れが高いからです。

片付けができずに不用品がたまってゴミ屋敷に近い状態が続いていれば、不用品回収業者に依頼すべきです。
電話やWebで簡単に依頼できますし、早ければ即日作業に対応しているような業者もあります。
「片付けをやろう!」と思っても、ずるずる後回しにしているなら、自分でやるのではなく民間業者を頼りましょう。

3.大規模な不用品回収が必要

不用品が種類関係なく、大量に発生している場合も不用品回収業者を利用すべきです。
数が多ければ、自分でやるといってもいつまでも完了しないからです。

とくに種類が多種多様だと、自治体のゴミ収集では曜日によって回収できる品目が異なります。
ルール通りに回収をお願いするとなると、かなり時間がかかるでしょう。

不用品回収業者であれば、品目関係なく基本的に何でも回収してもらえます。
一気に不用品を処分できるので、できるだけ早く部屋をきれいにしたい人にはおすすめです。

また遺品整理を検討している人も、自分でやるのではなく不用品回収業者を頼ったほうがいいでしょう。
とくに遺品整理する家が自宅から遠方にある、賃貸物件でできるだけ早く引き渡さないといけない場合などは不用品回収業者を利用すべきです。
不用品回収業者にお願いすれば、大量の不用品でもスタッフを多く派遣することでスピーディに部屋をきれいにできます。

自分でやるといったけれども、疲れてしまったのであれば不用品回収業者に相談するのがおすすめです。

不用品回収を自分でやるまとめ

自治体のゴミ収集サービスや買取、お店の買い替え時の引き取りサービスを利用すれば、不用品回収を自分でやることは可能です。
ただし大量の不用品回収となると、自分でやる場合にはかなり時間がかかります。
やる当人の負担もかなり大きくなるでしょう。

もし最後まで部屋の片付けを自分でやることに自信がなければ、不用品回収業者の利用も検討すべきです。
不用品回収業者なら、ゴミ屋敷のような大量のゴミでも1日で回収できるからです。