ご近所トラブルという言葉を聞いたことはありませんか?
ご近所トラブルの原因はいろいろとありますが、その中でも結構多いのがゴミ収集に関することです。

ゴミ収集のルールやマナーを守ることは、ご近所トラブル対策にもなり得ます。
ここではゴミ収集のルールやマナーについて、見ていきます。

またゴミ収集は基本、朝早くに行うのが一般的です。
しかし中には朝早く起きてゴミ出しをするのがつらいという人もいるでしょう。
その場合の対策についても紹介しますので、参考にしてください。

ゴミ収集の基本的なルールを理解しよう

細かなゴミ収集のルールは自治体によって異なります。
しかし基本的なルールはどこも一緒です。
まずは基本的なルールを理解するところから始めましょう。

自治体の指定するゴミ袋で出すこと

ゴミを捨てる際の基本は、ゴミ袋に入れて決められた場所に出すことです。
近年ではこのゴミ袋は、自治体の指定するものを利用することとしているところが多いです。
ちなみに自治体指定のゴミ袋は有料で、スーパーやコンビニなど自治体の管轄内のお店で販売されています。

中には自治体で特別ゴミ袋を指定していない場合もあります。
そのような地域であれば、透明もしくは半透明のゴミ袋で中身を確認できるようなものに入れて出しましょう。

種類ごとに出す曜日が決められている

ゴミ出しをする際には、ゴミの種類によって収集日が決められています。
「毎週月曜日が可燃ごみで毎週火曜日がプラスチックごみ」といった感じです。
ゴミの分別をして、決められた曜日にゴミを出すよう守りましょう。

ゴミの分別は、自治体によって異なります。
引っ越した際には、まず引っ越し先のゴミ収集のルールを理解するところから始めましょう。

収集していない日にゴミを出してしまうと、ずっと回収してもらえません。
ゴミがずっと放置されることになり、景観的にも問題です。
また生ゴミなどだとカラスなどが袋をあさる可能性があり、ゴミが散らばって近所迷惑になるので収集日はきちんと把握しておきましょう。

自治体によって異なるルール

ゴミ収集でご近所トラブルに発展することは少なくありません。
その理由として、ゴミ収集のルールが自治体によって異なることも関係しています。

とくにゴミ分別のやり方が自治体ごとに結構違っています。
前に住んでいたところのやり方で分別してしまって、それでもめてしまうこともままあるので注意してください。

例えば東京都内でも、分別のやり方はかなり違います。
足立区の場合、燃やすごみ・燃やさないゴミ・資源ごみ・粗大ゴミの4種類の分別で比較的シンプルです。
一方練馬区を見てみると、古着や古布などは区立施設で回収、携帯電話やインクカートリッジはリサイクルするなどかなり細かくルールが決められています。
足立区から練馬区に引っ越すと、ルールを把握するまで一苦労です。

自治体では回収できないゴミもある

ゴミ収集は自治体の公共サービスとして提供されています。
しかし自治体では、すべての種類のゴミを収集しているわけではありません。

たとえばエアコンやテレビ、冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機、衣類乾燥機は家電リサイクル法にのっとって処分しなければなりません。
普通のゴミとして出しても、収集してもらえません。

また家電を買い替える場合、お店によっては今まで使ってきた家電を引き取ってくれる場合もあります。
中には下取りサービスを行っているところもあって、値がつけば多少値引きが実現するかもしれません。
下取りサービスを行っているかどうか、近所のお店に問い合わせてみると良いでしょう。

ゴミ収集は朝・夜にゴミ出しするのはルール違反

一部の地域を除き、日本では朝にゴミ収集するのがルールになっています。
よってゴミは、当日の朝に出さなければなりません。

ゴミを出す時間も自治体によって決められている場合も少なくないので、注意しなければならないところです。
一般的には朝5〜8時ごろまでに出すようにしている自治体が多いです。

ゴミ出しは朝というところが多い

ゴミ出しのルールですが、当日の朝に出すこととしている自治体が多いです。
ただし一部自治体の中には、前日の夜なら出しても良いとしているところもあります。

またアパートやマンションのような集合住宅の場合、独自のルールを設けているところも結構あります。
中には「24時間いつでもゴミ出ししても良い」としているところもあります。
この場合、夜間にゴミ出しをしても問題ありません。

一方で時間指定しているマンションやアパートもあります。
どのような取り決めがなされているのか、大家さんや管理会社、不動産会社に質問して確認しておくと良いでしょう。

ゴミ出しを朝としている理由

多くの自治体で、ゴミ出しは当日朝と決められています。
これにはいくつか理由があります。

まず不法投棄の抑止のためです。
夜にゴミ出ししてしまうと、ゴミ集積所にゴミがたまって常に汚れているようなイメージを与えてしまいます。
また周囲に人気がないから、夜間にゴミが出せているとも解釈できます。

すると不法投棄に対する自制心や警戒感が薄れてしまいます。
夜ゴミ出しすることへの罪悪感が薄れてしまって、さらなる不法投棄を招きかねません。

また動物に荒らされるリスクを低減するためという理由もあります。
生ごみなどは野生動物にとっては、格好のエサです。

ネットやシートの中に入れておけば大丈夫だと思っていませんか?
それは大きな間違いです。
動物の多くが、ゴミだけを引っ張り出すことが可能です。

動物がゴミ袋をあさると、周辺にゴミが散らかります。
その結果、見た目が悪くなりますし、衛生環境も悪化してしまいます。

朝ゴミ出し出来ない人のための対策

朝、ゴミ収集するのが一般的ですが、中には昼夜逆転の生活を送っている人もいるでしょう。
すると朝早く起きて、ゴミ出しするのが厳しいという人も出てきます。

もし朝起きてゴミ出しするのが難しければ、いくつか対策があります。
まずは自分でゴミ処理施設に持ち込む方法です。

自治体の中には、自分でゴミ処理施設に直接持って行って、ゴミ収集をお願いできるところも結構あります。
ただし直接持ち込みが夜ゴミ収集の場合、有料というところも見られます。
重量によって料金が決められている自治体も多いので、ある程度ゴミのまとまったところで持ち込んだ方がお金もかかりません。

朝にゴミ出しが難しければ、ゴミを溜めておくのも一つの方法です。
しかし長期間自宅でゴミを溜めると、臭いなどが気になる方もいるでしょう。

臭いを発するのはとくに生ゴミです。
生ゴミがたまっているのであれば、まず水分はしっかり切りましょう。
また重曹やコーヒーのカス、緑茶の出がらしなどを混ぜると臭いを抑制する効果が期待できるといわれています。

またゴミ袋を二重にする、新聞紙でくるむことでも臭いを抑制できます。
このような方法でゴミを管理し、朝出せるタイミングを見計らって、一気に出しましょう。

粗大ゴミ収集のルールも理解しよう

どの自治体でも、粗大ゴミ収集はほかの一般ゴミとは違ったルールになっているはずです。
事前申し込みが必要だったり、有料だったりするので粗大ゴミの出し方もしっかり理解しておきましょう。

粗大ゴミの定義を理解しよう

まず何をもって「粗大ゴミ」なのか、その定義を理解しておきましょう。
粗大ゴミのルールは、自治体によってまちまちです。

「自治体指定のゴミ袋に入らないもの」を粗大ゴミにしている自治体があります。
一方で「一辺が○○以上○○以下のもの」といったように、大きさで粗大ゴミを決めている自治体も見られます。

また不燃か可燃かは、あまり関係ない自治体が多いです。
粗大ゴミと聞くと「大きな燃えないゴミ」とイメージする人もいるかもしれませんが、布団をはじめ可燃性のものでもそれなりの大きさであれば粗大ゴミとして出さないといけないので注意しましょう。

粗大ゴミ収集の流れについて解説

粗大ゴミ収集の流れは、自治体によって若干細かなところは異なるかもしれません。
しかし大まかな流れについては、どこも基本的に一緒です。

まずは粗大ゴミ収集の予約をします。
電話をかけてゴミ収集日の案内を受けます。
最近ではネットの専用フォームで受け付けている自治体も出てきています。

次に粗大ゴミ処理券を購入します。
粗大ゴミ処理券は自治体の管轄する地域にあるコンビニやスーパー、郵便局などで取り扱っています。
品目によって料金が異なる自治体もあるので、自分が捨てようと思っている粗大ゴミはいくらかかるのか事前に確認してください。

最後に申し込み時に案内された日時に、指定された場所に出しましょう。
この時粗大ゴミ処理券がシール状になっているので、ゴミの目立つところに貼り付けることとしている自治体は多いです。

ただし自治体の中には、一部粗大ゴミ収集でも事前予約や粗大ゴミ処理券購入の必要ないところもあります。
粗大ゴミを出そうと思っているのであれば、自治体のホームページでルールを確認してください。

粗大ゴミ収集日が雨だった場合

粗大ゴミ収集予定日があいにくの雨ということも十分想定できます。
しかし雨が降った場合でも、基本的にゴミ収集は可能とされています。
ただし、台風や大雪などの悪天候、震災直後の災害時は粗大ゴミ収集できない場合があるので注意しましょう。

一般ゴミについても雨の日でもゴミ収集してもらえます。
しかし紙類や繊維類の場合、ゴミ収集してもらえない可能性があるので注意してください。

紙や布は資源ごみとして、リサイクルに回すのが一般的です。
しかしこれらは雨で濡れてしまうとカビや臭いが発生することで、再利用できなくなってしまいます。
雨が降って資源ごみが濡れてしまいそうな場合には、次の時に出すようにしてください。

民間の不用品回収業者を利用する方法も

粗大ゴミ収集は、自治体で行ってもらえます。
しかし今すぐゴミ収集してもらうのは難しいでしょう。

混雑状況によっては、1カ月以上先にならないとゴミ収集してもらえない可能性もあります。
引っ越し準備など、そんなに待っていられないという人もいるでしょう。
その場合には不用品回収業者にゴミ収集を依頼するのも一つの方法です。

民間の不用品回収業者の場合、迅速に現場に来てくれゴミ収集してくれます。
また24時間365日対応している業者も多いので、日中以外にも夜間でもゴミ収集できます。
平日の日中仕事などで自宅を開けることの多い方でも、帰宅後にゴミ収集をお願いできるわけです。

ゴミ収集までもスピーディです。
中には最短即日現場にてゴミ収集してくれるような業者も見受けられます。
有料でそれなりに費用も掛かりますが、粗大ごみ以外にもジャンル問わず回収してくれるのは魅力です。
引っ越しまでにそんなに時間がないときなどには、どんどん有効活用してください。

ゴミ収集のまとめ

ゴミ収集にはルールがあって、自治体で異なる点には注意が必要です。
引っ越した時にそれまでと同じやり方でゴミ出ししてしまって、近所からクレームが入ることもままあります。

とくに分別で、自治体によってかなりルールの異なる場合が見られます。
引っ越したら、ゴミ収集のパンフレットや自治体のホームページなどで確認するようにしてください。

粗大ゴミの出し方もルールが異なります。
粗大ゴミ収集は時間がかかることもあるので、猶予がなければ民間の不用品回収業者を利用するのも一考です。