他の地域同様、埼玉県さいたま市でもゴミ処分に関するルールが決まっています。さいたま市のルールにのっとって、ゴミ処分を進めていくことです。ほかの自治体同様、さいたま市もゴミ処分を請け負っています。しかし引っ越しでゴミ処分に時間がない、粗大ゴミなど大量のゴミを一度に処分したいときなどは民間の不用品回収業者を利用するのも一考です。

さいたま市のゴミ処分の基本ルール

まずはさいたま市におけるゴミ処分の基本的なルールを理解しておきましょう。たいていのゴミは収集所に決まった曜日にもっていけばいいのですが、一部収集所では受け付けていないゴミもあるので注意してください。

基本は収集所にもっていく

さいたま市のゴミ処分方法は、指定された収集所に持っていき収集車で回収してもらう流れです。種類ごとに曜日が決まっているので、収集所に持っていきましょう。各地域を回って回収するので、収集時間は地域によって異なります。しかし基本は収集日の朝8時半までに出すように注意してください。

さいたま市では一部地域を「もえるゴミ早朝地区」に指定しています。文字通りもえるゴミを早朝に出すよう指定された地域なのですが、該当する地域にお住まいの方は収集当日の朝5時半までに出さないといけないので注意しましょう。

収集所に出せないゴミ

さいたま市では、一部収集所に出せないゴミを指定しています。それは粗大ゴミと特定適正処理困難物です。粗大ゴミはさいたま市の場合、一辺の長さもしくは直径が90cm以上2m未満のゴミが該当します。特定適正処理困難物は、さいたま市の処理施設では処理できないゴミが該当します。

これらのゴミ処分方法ですが、2つのアプローチが挙げられます。それはゴミ処理施設への直接持ち込みもしくは戸別収集です。

ゴミ処理施設への直接持ち込みですが、月曜日から金曜日までは8時30分から12時まで、13時から16時30分まで、土曜日は8時30分から12時までの受付です。「ゴミ持込みコールセンター」にあらかじめ予約したうえで、持ち込んでください。このとき、免許証や保険証など、さいたま市在住であることを証明できる本人確認書類を持参してください。

直接持ち込みの場合、現金払いになります。粗大ゴミの場合100kg未満なら無料で引き取ってもらえます。しかし100kg以上のゴミの場合、最初の10kgからが有料対象です。10kgにつき22円で、10円未満の端数は切り捨てで料金計算されます。特定適正処理困難物の場合、品目ごとに処理手数料が発生します。たとえば鉛のバッテリーの場合、550円の処分手数料がかかります。

戸別収集は自宅の前など、指定された場所にゴミを出すと収集してもらう方法です。こちらも事前予約が必要です。「粗大ゴミ受付センター」に電話連絡する、もしくはWebからの申し込みも可能です。こちらでゴミ収集日の予約手続きを済ませてください。予約をする際にはゴミの種類と個数だけでなく、サイズに関しても質問されます。ですから、処分したいゴミのサイズはあらかじめ測定しておきましょう。また一度に処分できる品目は4個までになりますので、こちらもあらかじめ理解しておいてください。

予約をしたら、「さいたま市粗大ゴミ等処理手数料納付券」と呼ばれるシールを受け取ります。このとき、事前に必要な手数料を納付する必要があります。粗大ゴミは1品550円、特定適正処理困難物の場合、品目ごとに料金が決められています。一例として鉛バッテリーの場合、1,100円です。納付券は区役所や支所、市民の窓口、各種コンビニなどで取り扱っているのでこちらで受け取ってください。

収集指定日までにゴミに先ほどの納付券を貼って出します。納付券には収集日と収集番号、ゴミの種類など記入する欄があるのでこちらに必要事項を記入してください。

収集できないゴミ

さいたま市では収集できないゴミがいくつかあります。該当するゴミを処分したければ、別の方法で回収をお願いする形になるでしょう。

まずは家電リサイクル法対象のゴミです。具体的にはテレビやエアコン、洗濯機、乾燥機、冷蔵庫などです。これらは家電リサイクル法に基づき、メーカーに戻さないといけません。家電量販店に引き取ってもらうなどの方法で処分を進めてください。

そのほかには消火器があります。消火器はリサイクルシールを購入して、専門窓口に回収を依頼します。シールや窓口に関しては消火器リサイクル推進センターに問い合わせると案内してもらえます。パソコンやディスプレイもさいたま市では処分できません。こちらは原則メーカーが無料で引き取ってくれます。ワープロについてはさいたま市で回収しています。オートバイもゴミ回収の対象外です。オートバイはメーカーや販売店、外車の場合輸入業者などが協力して回収しています。

さらに、ガスボンベやガソリンなどの爆発の恐れのあるもの、農薬などの薬品類をはじめとした有害性のあるゴミなどもさいたま市では引き取っていません。処理できない品目をゴミ処分する場合、販売店やメーカー、対象品目の取扱業者にまずは問い合わせましょう。

種類別・さいたま市のゴミ処分方法について解説

さいたま市では資源物1類・2類・有害危険ゴミ・もえないゴミ・もえるゴミの5種類に分別して出すように求めています。それぞれ具体的にどのような品目が該当するのか、どのようにゴミ処分すればいいかについてみていくので参考にしてください。

資源物1類

資源物1類はビンやカン、ペットボトル、食品包装プラスチックが該当します。ビンは調味料やコーヒーなど食料品の入ったものが対象です。化粧品や医薬品、油のビンはもえないゴミとして処分してください。缶はスプレー缶や油の缶は対象外です。前者は有害危険ゴミ、後者はもえないゴミで処分します。ペットボトルはPETマークの付いているものが対象です。油の容器などはもえるゴミで出します。いずれも、ふたを外して中を水ですすぎましょう。そして透明もしくは半透明袋の中に入れて、決められた曜日に出します。本体とふたで種類が異なる場合もあるでしょう。その場合にはふたは本体とは別にゴミ処分します。

食品包装プラスチックは食品トレイやカップ麺の容器、弁当の容器、豆腐の容器などが該当します。しかし、納豆やマヨネーズなど汚れていてなかなか汚れの落ちないものは食品包装プラスチックの対象外です。こちらはもえるゴミとして処分してください。

資源物2類

資源物2類は古紙類や繊維が含まれます。古紙類とは新聞や段ボール、雑誌、牛乳などの紙パックが該当します。つぶして紙袋に入れて口を縛った状態で出します。ただし感熱紙やカーボン紙の使われているもの、紙パックでも中身がアルミのもの、写真、防水の紙コップ、汚れのひどいものはもえるゴミとして処分してください。

繊維は衣料品が該当しますが、羽毛や羊毛、ジェルの入ったもの、汚れのひどいものはもえるゴミとして処分します。衣料品を出す際はいったん洗濯に出して、乾燥させたうえで畳んで紐で縛って出します。ただし雨が降っている場合には回取されないので、次の収集日まで待ちましょう。

有害危険ゴミ

蛍光管や乾電池、スプレー缶、水銀体温計、ライターなどが該当します。これらの品目は種類ごとに分けて透明袋に入れて、収集所の端に出すように心がけてください。スプレー缶の場合、使い切ってからゴミ処分しましょう。もしどうしても中身が残ってしまった場合には、透明の袋のどこかに「中身あり」と書かれた張り紙をつけるといいでしょう。スプレーはすべて出し切るのが好ましいですが、危険なので穴をあける必要はありません。

水銀が含まれているものは毒性が強いので、間違ったゴミ処分すると人体に影響の出る恐れがあります。蛍光管や水銀体温計など、種類ごとに透明袋に入れて処分してください。

もえないゴミ

もえないゴミには電球やせともの、なべ、傘などが含まれます。ただし一部例外があります。まずライターやスプレーかんは有害危険ゴミの時に出しましょう。また充電式電池などのリチウムイオン電池は電池回収ボックスや電気店で回収を依頼してください。

もえるゴミ

もえるゴミは食品ゴミや革製品、洗剤やシャンプーなどの容器、ビニールホース、ビデオテープ、CDなどが対象です。絨毯やカーペット、布団ももえるゴミで出せます。しかし一辺が90cm未満になるように畳んで紐で縛った状態で出しましょう。布団の場合、1回に出せるのは1枚までです。複数の布団を一気に処分したければ、個別回収の形で回収をお願いしてください。

木の枝葉ももえるゴミとして処分できます。しかし太さ10cm・長さ90cm未満に切って、紐で縛って処分します。また1度に出せるのは3束・3袋までです。さらに束にした場合、直径30cm未満にまとめないといけません。束にした枝葉を袋に入れて出します。この時バラなどとげのある枝葉を袋に入れて出しても、作業員にとげに刺さってけがをするかもしれません。ですから袋に「とげ注意」などと書かれた張り紙をしておきましょう。

場合によっては不用品回収業者の利用も

ここまで紹介したように、さいたま市では各種ゴミの回収サービスを行っています。しかし場合によっては、ゴミ回収業者を利用したほうがいいケースも考えられます。たとえば引っ越しすることになって時間がない、一度に大量のゴミをまとめて処分したいときなどです。さいたま市で営業している不用品回収業者があるので、こちらを積極的に活用するのも一考です。

さいたま市の不用品回収の相場

不用品回収業者にゴミ処分を依頼する場合、お金がかかります。回収業者ごとに独自の基準を設けて見積価格を出すので、同じゴミでも業者によって金額が多少変わるかもしれません。そこである程度の相場は頭に入れておくといいでしょう。ぼったくりする悪徳業者に引っかからないようにするためです。

さいたま市の不用品回収業者の各種データを見てみると、大体は2~3万円程度になるでしょう。さいたま市で不用品回収依頼した人のうち2/3くらいが、2~3万円程度でした。次いで多かったのが3~5万円です。だいたい全体の1/3程度を占めています。ただし部屋数が多くなると、ゴミの量も多くなるので処分にかかる費用も大きくなります。居室が2部屋以上ある間取りの物件の場合、ゴミの量次第では10万円を超えてくることもあり得ます。ゴミ処分を依頼する前に見積書を取って、その内容をしっかり確認しておきましょう。

さいたま市で不用品回収業者を選ぶには?

さいたま市で不用品回収業者にゴミ処分を依頼する際には、まずさいたま市が営業エリアになっているかどうかを確認してください。さいたま市でも道が狭かったり入り組んでいたりするエリアだと、対応してもらえない可能性があります。もし少しアクセスしにくい場所なら、業者に問い合わせてみるといいでしょう。

また料金体系がどうなっているかも、不用品回収業者を比較する際にチェックしておきたいポイントです。いろいろな料金プランがあると、自分たちの事情にマッチしたコースを選択できます。たくさん処分したいゴミがあれば定額パックコースがあるとお得です。また個別料金であれば、1つだけゴミ処分したいときなどに重宝します。

自分が希望する日時に不用品回収してもらえるかどうかも確認しておきましょう。とくに引っ越しの際に生じた不用品を処分する場合、時間の猶予がありません。引っ越しの期日までに確実に不用品回収してくれる業者で、候補を絞り込みましょう。

さいたま市のゴミ処分についてのまとめ

さいたま市では、各種ゴミ回収を行っています。日常生活で生じたゴミのほとんどはゴミ回収サービスで処分できるはずです。ただしゴミの種類別に出す曜日や出し方が異なります。しっかり分別して、ゴミの処分を進めてください。

また一度に大量のゴミを処分したい、引っ越しのため退去日までに粗大ゴミなどを捨てたいと思っているのなら、自治体のゴミ回収サービスでは間に合わないかもしれません。さいたま市では不用品回収業者がいくつもあります。さいたま市を営業エリアにしている不用品回収業者にゴミ処分を依頼してみるといいでしょう。お金がかかるものの、申し込んでから短期間で一度に大量のゴミを処分できるかもしれないからです。