さいたま市で家族や親戚が亡くなった場合、遺品整理が必要になるでしょう。遺品整理するにあたって、いくつか注意すべきポイントがありますのでここで紹介します。また遺品整理したくても時間がない、さいたま市から遠方の場所で暮らしているのでなかなか現地に行けないという場合には業者に依頼することも検討しなければなりません。遺品整理を業者にお願いする場合、何をポイントにして比較すればいいかも解説しますので参考にしてみてください。

遺品整理を始める前に

実際に遺品整理を始める前に、大まかにどのような手順で進めればいいか把握する必要があります。また故人がどれだけの量のものを残しているかも考えて、スケジュール調整しなければなりません。

遺品整理の手順を紹介

もし遺品整理を行うのであれば、まずは大まかな計画を立てましょう。計画を立てるにあたって、ゴールをあらかじめ決めてしまいましょう。つまり「いつまでに遺品整理を終わらせるか?」具体的な日時を決めましょう。これを決めておかないと、ずるずる後回しになっていつまでたっても遺品整理が終わらなくなる恐れが出てきます。終了日時を決めてしまえばそこから逆算して、いつまでに何をしなければならないかも見えてきます。

次に遺言書やエンディングノートなど、故人が自分の死後について書き残しがないか確認しましょう。遺言書やエンディングノートがあった場合、そこに書かれていることを尊重して遺品整理しなければなりません。とくに遺言書に書かれているものは勝手にこちら側で処分しないように注意しましょう。

次が重要なポイントなのですが、相続人と親族全員に遺品整理する旨通知して、同意を取っておくことです。これを怠ると「自分に何の了解もなしに勝手にやられた」となって、相続トラブルに発展する可能性もあります。理想は遺品整理の方向性まで満場一致の同意を取り付けることです。しかし相続人や親族が多いと意見をまとめるのは難しくなります。その場合には、遺品整理をする了解だけでも取り付けてください。

ここまで済ませたら、いよいよ遺品整理を実際に行う工程に移ります。遺品整理を行い、不用品に関しては買取サービスに出すなり、ごみとして廃棄するなりして処分を進めましょう。

遺品整理の期間の決め方

遺品整理の期間を決めるにあたって、2つの要素を踏まえる必要があります。まずは遺品の量です。遺品が多ければ、それだけ遺品整理に時間を要します。ですから故人の住宅を見て、大体どのくらいの期間が必要か前もってチェックしておきましょう。一般的にワンルームの遺品整理に1週間くらいかかるといわれています。また家具など大型の品目が多くあると、遺品整理に手間取りますのでその点も頭に入れておきましょう。

遺品整理の期間を決めるにあたって、だれが実際に作業するかも考えなければなりません。もし多くの人が遺品整理を手伝ってくれるようであれば、期間の短縮化が図れます。また作業者の年齢も考慮に入れないといけません。若い方なら体力があるので、てきぱきと遺品整理の作業も進められるでしょう。しかし年配者が中心となると体力的な問題から、少し時間がかかってしまうかもしれません。

遺品整理を始めるタイミング

さいたま市で遺品整理をいつ始めればいいかについて、次に考えていきましょう。遺品整理を始めるタイミングには決まりはありません。しかしできるだけ早い段階で進めるのがおすすめです。そこでここでは遺品整理を始める具体的なタイミングと先送りにするデメリットについて解説します。

葬儀直後に始める

亡くなってから1週間以内に遺品整理を始める人もいます。通常亡くなった翌日に通夜を、さらに通夜の翌日に葬儀・告別式を行いますので1週間以内はかなり早いタイミングです。早く遺品整理を始めるメリットは、相続人や親族を集めやすい点です。葬式に参列するために親族が集まりますので、全員の意思疎通が取りやすくなります。また故人が賃貸物件で暮らしていた場合、できるだけ早く部屋を持ち主に明け渡さないといけないでしょう。ですから早めに遺品整理をしなければなりません。

ただし葬儀直後に遺品整理を始めるのは、あまりお勧めできません。亡くなってから葬儀まではいろいろとやるべきことがあるからです。葬儀以外にも死亡届の提出や保険の解約など事務手続きも目白押しです。また最愛の家族が亡くなって精神的にもつらいでしょうから、決して無理しないことです。

亡くなってから1カ月後に始める

亡くなってから1カ月後くらいに遺品整理に取り掛かる人も見られます。1カ月も経過すると、亡くなってからのバタバタした感じも一段落するからです。家族が亡くなると、やるべきことが多くあります。葬儀以外にも死亡届の提出や年金・健康保険・人によっては介護保険の手続き、金融機関で口座凍結する手続きも必要でしょう。これらの亡くなった直後にやらなければならないことを全て済ませて、ほっとできるタイミングが亡くなってから1カ月後くらいです。

時間的にも余裕が出てきますので、自分のペースで無理なく遺品整理に取り組みたい人にはおすすめのタイミングです。また遺言書や財産について把握しておきたいと思っている人も、亡くなってから1カ月後に遺品整理に取り掛かる傾向が見られます。

四十九日法要後に始める

遺品整理を行うタイミングとして多いのが、四十九日法要後です。四十九日法要が終わると、次は一周忌になるので時間的余裕が生まれます。亡くなってから遺族もいろいろと心の整理も付くでしょうから、遺品整理を始めやすいタイミングです。

四十九日法要には、多くの親族が参加するでしょう。また親族と顔を合わせやすいので遺品整理をするには適したタイミングといえます。四十九日前に遺品整理を始めて、形見分けしておきたいものを見つけておくのもいいでしょう。法要で親族が集まった際に肩身を見せて、だれがどれを形見分けするか決めておくと後々トラブルに発展するリスクも低くなります。

亡くなってから7~8カ月後に始める

亡くなってから7~8カ月後に遺品整理を始めるケースもあります。これは相続税が関係しています。相続税は3,000万円に法定相続人1人当たり600万円が基礎控除になります。子供2人の家族で父親が亡くなった場合、法定相続人は3人です。よって3,000万円+600万円×3=4,800万円を超える財産を個人が有していた場合、相続税の課税対象です。

そして相続税は被相続人が亡くなったことを知った翌日から10カ月以内に、申告手続きを済ませないといけません。期間を過ぎても手続きはできますが加算税や延滞税がかかり、余計な税金まで支払わないといけなくなります。もし相続税がかかりそうであれば、申告期限までに手続きを間に合わせるためにも7~8カ月後には遺品整理に取り掛かったほうがいいでしょう。

遺品整理のタイミングが遅れるデメリット

遺品整理に取り掛かるタイミングが遅れてしまうと、まず余計な費用がかかります。まず個人が賃貸物件で暮らしていた場合、遺品整理が終わるまで部屋を退去できません。よってその分余計に家賃を支払わないといけなくなります。また持ち家の場合も遺品整理が終わらないと売却など処分もできません。すると固定資産税が課税されることになります。特に個人が亡くなって誰もいなくなった場合、特定空家に指定される恐れがあります。すると固定資産税が最大6倍も高くなってしまいます。このように余計なコストが発生するので、なるべく早く遺品整理に取り掛かったほうがいいわけです。

相続の手続きに支障が生じるのも、早めに遺品整理に取り掛かるべき理由の一つです。もしかすると遺品の中に価値のある動産が含まれているかもしれません。宝石や有価証券などは立派な遺産なので、遺産分割協議の対象になりえます。故人の遺産の全体像を早めに把握するためにも、なるべく早めに遺品整理を進めるべきです。

故人が一人暮らしをしていた場合、亡くなればその住宅は空き家になってしまいます。遺品整理をせずに空き家のまま放置していると、住宅の劣化が進みますし、火災リスクも高まります。また空き巣が入る可能性もありますので、なるべく早く遺品整理を進めたほうがいいわけです。

遺品整理を行うにあたっての注意点

遺品整理を始めるにあたって、いくつか注意すべきポイントがあるので以下で紹介します。遺品整理に実際に取り掛かるまでに一読ください。

作業計画を立てること

遺品整理を始める前に、作業計画は立てておくべきです。やみくもに始めると想定外のことが起こり、遅々として進まなくなる恐れがあるからです。場合によっては部屋数が多く、遺品があふれかえっていることもあります。また汚れ具合がひどいと清掃作業も加わるので、ハードな作業になってしまいます。ですから、まず部屋の様子を見て、大体どのくらい時間がかかりそうかを確認することです。

親族に声をかけてみる

遺品整理をできるだけ早く完了させたければ、作業人数を増やすに限ります。そこで親族など作業を手伝ってくれそうな人はいないか、声をかけてみましょう。場合によっては知人や友人の手を借りることも一考です。他の人たちに手伝ってもらうことで、勇気づけられます。一人で遺品整理をしていくと途中で心が折れてしまう恐れがあります。しかし周りに仲間がいれば、彼らの存在が心強く感じられます。

相続放棄する場合は遺品整理をしない

もし、相続人だけれども何らかの事情で相続放棄の手続きを取るなら、遺品整理にはかかわるべきではありません。もし遺品整理で遺品に手を出すと、相続の意思があるとみなされて相続放棄手続きをしても認められない可能性があるからです。

相続放棄するけれども遺品整理するのであれば、ほかの相続人にその事情をあらかじめ話しておきましょう。そして相続人に作業をお願いするのが無難です。また相続手続きが完了した後であれば、写真やアルバムなど相続価値のないものなら思い出の品物として受け取っても問題はありません。

孤独死の場合は業者に依頼する

もし孤独死した場合には、遺品整理を専門に行っている業者に依頼するのが無難です。というのも孤独死の場合、亡くなってから発見されるまで長いこと放置されていた可能性があります。腐敗が進んでいて臭いや汚れがひどい、場合によっては害虫が繁殖している状況も予測できます。この状態だと、素人が遺品整理するのは厳しい可能性があります。さいたま市には遺品整理専門の業者はいくつもあるので、こちらにお願いするのがいいでしょう。

さいたま市の遺品整理業者の選び方

「時間がなくて遺品整理できない」「遠方に住んでいるため現場で作業できない」といった場合、専門業者に遺品整理をお願いするのも一考です。さいたま市には遺品整理を請け負っている業者はたくさんありますが、その中でどこに依頼すべきか、選ぶポイントについてまとめました。

見積書を確認する

遺品整理はオーダーメイド形式なので、一律でいくらと決められるものではありません。そこで業者に現場を見てもらって、見積もりを取ってもらうことです。見積もり価格がいくらかはもちろんですが、内訳がどうなっているかも確認してください。比較するのであれば、複数のさいたま市の業者にお願いして相見積もりを取りましょう。そして内容を比較して、安心して任せられる業者に依頼すれば納得の上で遺品整理をお願いできるはずです。

適正に処分してくれるか

遺品の中には、大きな家具や家電もあるかもしれません。これらの中には処分するにあたって、法律のやり方にのっとらなければならないものもあります。適切に処分しないと、後々トラブルに巻き込まれるかもしれません。ですからさいたま市で遺品整理業者にお願いする場合、適切な方法で処理してくれるかどうかもホームページなどで確認してください。

遺品供養してくれるか

価値の多少はさておき、遺品には故人の想いが残っていると考えられます。ただごみとして処分するのではなく、お寺などで供養してくれるような業者であれば、故人の大切なものを安心して任せられるでしょう。ただし業者によっては、遺品供養は別料金が取られることもあるのでその点は留意しましょう。

さいたま市の遺品整理についてのまとめ

遺品整理は相続税の申告手続きに関係してくる場合もあります。相続税は10カ月後までと期間が区切られているものなので、できるだけ早い段階で遺品整理を始めたほうがいいでしょう。ただし時間が取れない場合や距離が遠い場合、さいたま市には遺品整理業者がたくさんあります。ここで紹介した選び方のポイントを意識して、業者に任せるのも一つの方法です。