ゴミの処分と言えば、自治体の提供している公共サービスを連想する人も多いでしょう。
しかしゴミの捨て方として、公共サービス以外に民間のゴミ回収業者を活用する方法もあります。

ここではどんな時にゴミ回収業者を利用すればいいかについて解説します。
また一部悪徳業者もいるので、優良業者を見分けるポイントについても見ていくので参考にしてください。

ゴミ回収業者を利用するメリットとは?

ゴミ回収業者を利用するメリットとして主なものは以下の通りです。
1.自治体で回収してもらえないものでも回収可能
2.一度にまとめて回収してもらえる
3.買取の可能性もある
以上どこがメリットなのか、以下で詳しく見ていきます。

自治体で回収してもらえないものでも回収可能

自治体のゴミ回収サービスでは、処理できないものがあります。
テレビやエアコン、冷蔵庫、洗濯機などの家電リサイクル法に該当する品目やパソコン、危険物などです。

民間のゴミ回収業者の場合、このような自治体が回収してくれないものでも回収をお願いできます。
自治体がゴミ回収できないものを処分したければ、自治体に問い合わせると一般廃棄物収集許可業者すなわちゴミ回収業者を紹介してもらえます。

一度にまとめて回収してもらえる

分別なしで回収してもらえるメリットに連動することですが、種類関係なく一度にたくさんのゴミを処分できるのもメリットの一つです。
ゴミ回収業者の中にはトラックなどで収集してくれるところが多いです。

よってゴミ屋敷のような大量のゴミのたまっているようなところの清掃なども請け負っているところもあります。
また引っ越しの際には不用品がかなり出ることもままあるでしょう。

しかも引っ越しの場合、決められた期限までに部屋を退去しなければなりません。
自治体のゴミ回収サービスを待っていると期限までにすべてのゴミが出せないかもしれません。
そんな時にゴミ回収業者を利用すれば、一度に大量のゴミを処分できるので期日までに部屋を明け渡せるわけです。

買取の可能性もある

ゴミ回収業者の中には不用品の回収だけでなく、買取サービスを実施しているところもあります。
自分にとっては不用品でも、見る人が見ればまだ使えるもの、価値のあるものもあるかもしれません。

もし何か買取してもらえれば、不用品の処分費用も実質下取りのような感じで安くなります。
自治体にゴミとして出した場合には、買取はないので業者にお願いしてみる価値はあります。

優良なゴミ回収業者を見つけるには?

ほとんどのゴミ回収業者は法律にのっとった、優良業者です。
しかし一部悪質な営業をしていて問題の業者もあります。

優良業者を探す方法ですが、いくつかポイントがあります。
1.許可を受けている
2.料金体系がわかりやすい
3.損害賠償保険に入っている
4.作業事例を載せている
5.口コミの評判が良好
それぞれ具体的にどのようなところをチェックするか、以下で紹介するので参考にしてください。

許可を受けている

まずチェックしてほしいポイントとして、一般廃棄物収集運搬業の許可を受けている業者を選ぶことです。
この許可を受けていないと、家庭や事務所から出た廃棄物の収集ができません。

もしこの許可を受けずにゴミ回収を行っていれば、そこは違法業者です。
法律に基づかない営業を行っているところは、悪徳業者の可能性が高いです。

もし一般廃棄物収集運搬業許可を受けていれば、許可番号が交付されます。
業者のホームページなどに許可番号が掲載されているはずなので、まずは番号を確認してください。

料金体系がわかりやすい

業者のホームページなどに料金が記載されているかどうかも優良業者を見つけるためのポイントです。
悪徳業者の場合、料金体系がわかりにくい、もしくはそもそも料金そのものが記載されていないところもあります。

もちろん処分してほしいゴミの量や運搬する距離など、お客さんによってまちまちです。
よって見積もりを取って、自分の場合いくら費用がかかるか、正式依頼する前に確認する必要があります。

一方でホームページなどに料金システムが掲載されていれば、大体どのくらい費用がかかるのかおおよその見当がつきます。
シンプルでわかりやすく料金設定されているところは、お客さんの立場に立ってサービス提供している優良業者といえます。

損害賠償保険に入っている

ゴミ回収業者では大型の家具や家電などの収集にも対応しているところが多いです。
このような粗大ゴミを搬出する際に、壁や床、ほかの家財道具にぶつけるなどして傷つけてしまう場合もあります。

優良業者は細心の注意を払って作業しているはずです。
しかしそれでもミスで何らかの損害を与えるリスクはゼロにできません。

そこで優良業者の中には、損害賠償保険に加入している場合も少なくありません。
保険に加入していれば、何らかの損害があっても補償してもらえるので安心です。
またもしもの場合に備えている姿勢も、お客さんの立場に立った優良業者と判断できます。

作業事例を載せている

優良業者の場合、自社ホームページにてこれまでの作業事例を載せているところが少なくありません。
依頼内容や実際の作業にかかった時間、人数、料金などが掲載されているはずです。
自分たちが依頼する場合、どんな感じで撤去作業してくれるのかシミュレーションできます。

また作業前と作業後の画像がアップされていれば、結果、部屋がどんな感じになるかも想像できます。
ゴミ屋敷などゴミ回収の難易度の高そうな事例が多く紹介されていれば、ゴミ収集のノウハウを豊富に有している優良業者であると想像できます。

口コミの評判が良好

他のサービス同様、ゴミ回収業者に関する口コミが投稿されているサイトもあります。
よかったところだけでなく、不満なところについても言及されているので参考になります。
料金の妥当性やスタッフの応対など、業者のホームページでは紹介されていない内容が書かれていることもあるでしょう。

口コミの評判がおおむね良好なところであれば、優良業者の可能性大です。
また口コミが多く寄せられている業者は、それだけ利用者の多い人気のサービスと推測できます。

悪徳業者に引っかかった場合の対処法

上で紹介した優良業者の見分け方のポイントを押さえれば、まず悪徳業者に引っかかることはないでしょう。
しかし万が一、悪徳業者に引っかかった場合どう対処すればいいかについてみていきます。
悪徳業者の場合、不当な高額請求をされたという事例が多いです。

1.消費生活センターに相談する
2.弁護士など専門家に相談する

以上の対策を講じれば、悪徳業者もそれ以上強い姿勢に出てくることはまずないでしょう。

消費生活センターに相談する

もし悪徳業者に引っかかってしまったのであれば、消費生活センターに相談することです。
消費生活センターは、商品やサービスの購入・利用にあたって起きた問題について相談を受け付けている機関です。

悪徳業者とのやり取りでトラブルになっている、高額請求されて代金を支払ってしまった後でも相談可能です。
トラブルを解決するためのアドバイスや実害が出ている場合には業者との間に入って仲介してもらえる場合もあります。

弁護士など専門家に相談する

すでに高額料金を支払ってしまったけれども納得いかないから返還請求したいと思っていませんか?
その場合には弁護士や司法書士に相談してみるのも一考です。
法テラスに相談すれば、無料で弁護士を紹介してもらえます。

ただし法廷に持ち込むためには、不当な代金を支払ってしまったことの証明が必要です。
領収書や請求書は決して捨てずに保管しておきましょう。

ゴミ回収業者のまとめ

自治体以外でも民間のゴミ回収業者は日本各地にあります。
分別しなくても一気にゴミをまとめて回収してもらえます。
ゴミ屋敷の清掃や引っ越しで出たごみの一括回収などにも対応してもらえるので、時として重宝するサービスです。

ただしゴミ回収業者には一部、悪質な営業を行っているところもあります。
ここで紹介した優良業者の見分け方を参考にして、ゴミ回収サービスをうまく活用してください。